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クリスマスカラス【毎週ショートショートnote】

2030年12月24日 ウルグアイ 
エスタディオ・センテナリオ スタジアム

ワールドカップが1930年に初めて開催されてから100年後の第24回ワールドカップはウルグアイ・アルゼンチン・チリ・パラグアイの4ヶ国共催で行われ、決勝は日本対アルゼンチンとなった。

試合は前半36分アルゼンチンに先制されるも、後半24分日本が同点に追いついた。
残り5分となったところで日本のスーパーサブ三笘が投入された。

33歳となった彼は全盛期のスタミナこそないが、瞬間的な速さは相手にとって脅威だった。

味方ディフェンダーからのロングボールが三笘の頭を超えた瞬間スイッチが入った。
巧くトラップしたボールを跨ぎながらの高速ドリブルはまるで足が3本あるように見えた。

2人のディフェンダーを一気に置き去りにして、相手ゴールに迫ると右足を蹴り上げた。

一瞬スタジアムが静まり返り、すぐに大歓声に変わった。

八咫烏のクリスマスプレゼントに日本中が歓喜した。


408文字

※この作品はフィクションです。登場する人物団体は全て架空のもので実在するものとは関係ありません。

たらはかにさんの企画に参加させていただきます。




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