【台湾旅行レポート】世界唯一の月経博物館を訪れて
突然ですが、生理用品が買えず、外出を諦めている女性がいるのを知っていますか?
これを『生理の貧困』と言います。
安いものであれば、44個294円で売っている生理用品。
厚生労働省の調査では、8.1%もの人が生理の貧困を経験したことがあると答えていました。
日本において、このような現状があるとは知りませんでした。
食費を削って生理用品に購入している人。
軽血が漏れることを心配して、学校に行けない人。
使用するナプキンの量を減らすため、長時間不衛生なナプキンをつける人。
女性に産まれたというだけ。
ただそれだけで、人生の選択肢が狭められている人がいる。
自ら人生を広げるチャンスを手放さなければいけない。
同じ女性として、悔しいし、悲しいです。
台湾にある「The Red House Period Museum (小紅厝月經博物館)」訪れて以来、月経(生理)についての無理解が、どのような状況を引き起こするのかを調べています。
恥ずかしながら『生理の貧困』という言葉は聞いたことはありましたが、今までそれが何を引き起こすのか、知りませんでした。
日本男性から見た“月経”とは?
真偽のほどは定かではないと言われていますが、東日本大震災の時、避難所に届けられた生理用品を「こんな時に不謹慎」と受け取らなかった避難所があったという噂。
震災時、生理用品を求める声に対して、「女性に生理用品を配るなら、男性にも何か配らないと不平等」という男性の声。
恐らく発言をした男性たちには悪気はないのでしょう。
でも、これらすべては月経に関する無知によるもの。
小学生のとき、女子だけが集められて月経について学んできた世代にとって
月経について知る機会は少なかったのではないでしょうか?
月経を“あたりまえに”する
月経博物館を運営する非営利組織「小紅帽 With Red」(赤ずきん)は
「月経の貧困」「月経の不平等」「月経の汚名化」といった問題に取り組んでいます。
博物館はアートの要素を取り入れ、月経のメカニズム、月経への偏見、生理用品や月経教育の教材を学べるように展示。
平日は小中学校からの見学で一杯だそうです。
生理の貧困を“自分ごと”として捉える
月経は女性だけの問題じゃない。
タブーでもないし、恥ずかしいことでもない。
自然なことだから、“あたりまえ”に。
そんな「小紅帽 With Red」の考えに、私は賛同しています。
誰もが無理なく生きやすい社会に。
日本でも月経について正しい知識が広まることを切に願っています。
台湾を訪れた際は、ぜひ訪れてみてください。
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