小寒の時期の健康管理法
~冬本番の冷えを乗り切る東洋医学の知恵~
こんにちは。
お正月もおわり、冬もいよいよ本番を迎える「小寒」の時期。
1月上旬から節分までの約30日間は、一年で最も寒い時期と言われています。
東洋医学では、寒さが体調に及ぼす影響を重視し、日常生活や食事で身体を整えることが大切とされています。
今回は、小寒の時期の過ごし方をテーマに、生活の工夫、ホームケア、そしてこの時期にぴったりの薬膳についてご紹介します。
①小寒の時期の過ごし方(生活方法)
寒さが厳しくなる小寒の時期、東洋医学では「腎(じん)」を養うことが大切とされています。
腎は生命力の源とされ、寒さに弱い臓器と考えられています。
オステオパシーやカイロプラクティックでいう体全体の生命力や機能を支える中枢と似ています。
特に、脊柱・骨盤・筋膜を通じた神経や血流の調整が「腎」を守る役割を果たします。
腎を守るためには、次のような生活習慣を心がけましょう。
1. 身体を温める習慣を作る
朝晩の気温差が大きい時期。
首、手首、足首の“三首”を冷やさないように、マフラーやレッグウォーマーを活用しましょう。
2. 睡眠をしっかり取る
冬は「養生の季節」です。
無理に夜更かしをせず、早寝早起きを心がけて、体を休ませる時間を大切に。
3. ゆっくりお風呂に浸かる
お風呂にゆったりと浸かり、冷えた体を芯から温めることで血流を改善します。おすすめの入浴剤は、生姜や柚子を使ったもの。体をぽかぽかにしてくれます。
②東洋医学のセルフケア
東洋医学では、寒さによる「氣(エネルギー)の滞り」を防ぐためにセルフケアを取り入れることが推奨されています。以下の方法を試してみてください。
1.足湯で「腎」を温める
• バケツや洗面器に40℃前後のお湯を入れ、足首まで浸かる。
• 10分ほど浸かると体全体が温まります。
2.冷えに効くツボ押し
• 湧泉
足の裏の中央、少しへこんだ部分。
ここを指でじっくり押すと、体の冷えが和らぎます。
• 三陰交
足首の内側、くるぶしから指4本分上にあるツボ。
冷え性やむくみに効果的です。
3. 簡単なストレッチ
・寒さで縮こまった筋肉をほぐすために、首回りや肩をぐるぐる回すストレッチを取り入れましょう。
血流が良くなり、体が温まります。
とくに入浴後におこなうと効果的です。
③小寒の旬の食材を活かした薬膳×粗食
寒い時期には、体を内側から温める「陽性」の食材を摂ることがポイントです。小寒におすすめの旬の食材を紹介します。
1.小寒の旬の食材
・根菜類
大根、人参、ごぼう、里芋など。
体を温める効果があります。
・魚介類
鱈、牡蠣など。
冬の海の幸は「腎」を補うのに最適。
・香辛料
生姜、ネギ、ニンニクなど。
血流を促す食材。
小寒は寒さが厳しい時期ですが、生活習慣や食事を少し工夫するだけで、冬を元気に乗り切ることができます。体を冷やさない習慣を取り入れながら、日々のホームケアと旬の食材を楽しみつつ、寒い冬を一緒に乗り越えましょう!
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