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地獄からの生還で得たモノ②

身体中に「集中力」が常時漲り
それが終日に渡り継続されている。
わたしは思った。
「これが東大に合格する奴らのデフォルトか」
NTT系の営業の仕事にも更なる拍車が掛かり
2002年度の販売代理店西日本2位を取得した。
しかし、それもそう長くは続かなかった。
世に言うリタリン事件だ。
2005年に東京の江戸川クリニックで
ADHD以外の適応で無闇矢鱈にリタリンを
処方し続ける医者がいた。
その医者が摘発されて2005年12月から
リタリンの処方が停止になってしまった。
わたしはパニック状態とうつ病が激しくなり、生きた屍の様な日々が続いた。
その頃は某マッチングサイトの運営会社に転職をしており、その企業でサクラをしていた女の子が2人連絡がつかなくなっていた。
とりあえず苦しいながらも何とか会社に行っていたが、会社内で1通の連絡が入り、◯◯さんが自宅で自殺をしていたという連絡が入った。
遺書は特には無かったらしいが、時期的に考えて恐らくリタリンのリバウンドで耐えれなくなった被害者だと推察をした。
ちょうどその頃である。
同僚の社員が
「ええのんあるで〜」
と囁いてきた。
私はその囁きに藁にもすがる想いで乗り
「地獄の門」をくぐる事になるとは
その時には全く分からなかった。


           〜続く〜

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