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たとたん

保育所のきいぐみ(黄組)さん、今で言う年中さんでしょうか。当時は2年保育が主流でしたので、年少と年長しかなかったのですが、年少を2回やる子が稀にいたので、そう言うことでしょう。

その時にゆみちゃんと言う仲良しさんがいました。その子は舌ったらずで私のことを「たとたん」といつも呼んでいました。私も自然にそう呼ばれると、私のことだなと思っていたので、違和感はありませんでした。

豪快で何でも思い通りに進めるブルドーザーのようなゆみちゃんのお母さんはちょっと苦手だったけど、ゆみちゃんとは保育所から小学校低学年までよく遊んだ覚えがあります。

でも、ゆみちゃんはガールスカウトに入ったり、お兄ちゃんが2人もいてやっぱりおませさんなのもあって、「たとたん」が「さとちゃん」になるころには、だんだん距離ができてきました。
小学生の時には、何が原因だったか、大きな喧嘩もしたっけ。

今はすらっとして私より随分背の高い美人さんになったのを遠目に見ました。

仲が良かったのは覚えているけれど、何をして遊んだとか、記憶はすっぽり抜け落ちてありません。割と子どもの頃の黒歴史は覚えている私ですから、ふつうに子どもとして楽しかった、子どもらしく過ごせたのでしょう。

ありがとう、ゆみちゃん。
私が、子どもの頃、私らしく過ごせたのは、あなたがいたからです。

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