昔、サンタとムーミンに会いにフィンランドへ旅した話②
1995年にフィンランドに行った時の、とってもレトロな旅行記(笑)
前回、サンタさんに会いに行った話は、こちら。
今日は、ムーミンたっぷり編です。
ムーミンファンなら外せないのは、タンペレにある「ムーミン谷博物館」。
(今は、「ムーミン美術館」というようですが…)
こちらでは、トーベ・ヤンソンの原画や、物語に出てくる場面のミニチュアが数多く展示されています。
特に、ヤンソンさんも製作に加わった、ムーミン屋敷のミニチュアは、精巧かつ大迫力で、見ごたえありました。
この日は、タンペレからトゥルクに移動して一泊しました。
そして翌日。
いよいよ今回の旅のハイライト、ムーミンワールドに向かいます。
目指すは、トゥルクからさらにバスで20分のナーンタリ。
最初、辺りに何もない駐車場の片隅にバスが停まったので、まさか、ここじゃないよね〜と、3人とも座ったまま発車を待っていたら、運転手さんが「ここがナーンタリ」と教えてくれました。
どっちへ行ったらいいのかわからず、先に降りた親子連れの後を、コソコソ追う私たち(笑)
すると、ムーミンの旗がはためく三角屋根の建物を発見。ムーミンワールドへのバスの発着所でした。
これで、ひと安心。
バスが着くと、ちびのミイの「おどろきの家」の前。
中に入ると、巨大な家具や洋服などがあって、自分もミイの気分になれます。
この「おどろきの家」から、ムーミン列車に乗って、ムーミンワールドへ向かいます。
普通の町の通りや、民家のある細い裏通りを、こんな列車で走り抜けて行くのは
とっても愉快!
まるで、ナーンタリの町全体がアトラクションになってしまったかのよう。
列車を降りて、すぐそばの桟橋を渡っていくと、なんと、小さな島全体がムーミンワールド。
やっぱり、みんなが目指すのはムーミン屋敷。
近くで、スナフキンがハーモニカを吹いてました。
一番人気のある場所なので、家の中は混んでいて、暑く感じるほどでした。
『ムーミン谷の夏まつり』に出てくるエンマ劇場もあって、ムーミンたちのショーをやっていました。
ムーミンファンには、おなじみの場所。
水浴び小屋もありました。
中に、ムーミンの水着でもあるかと覗いてみましたが、何もなくて、ちょっとガッカリでした。
でも、数年前、TVで見た時は可愛くディスプレイされていたので、きっと今も何かあるはず。
船に乗って海賊たちの島、ヴァスキ島にも渡ってみました。
途中で竜もいたりして、ちょっとした冒険旅行気分を味わえるのが楽しい。
ヴァスキ島には、体を使って遊べる場所がたくさんありました。
私たちも、子どもに混じってアスレチックに次々トライ。
自然なままの森の中にあるので、迷子にならないよう、道にはずっと木くずが敷き詰められていました。
「1本の木も無駄に切らないように」という、ヤンソンさんの考えを元に、ムーミンワールドは造られたそうです。
辺り一面、白い花が咲き乱れていました。
ムーミンワールドができるずっと前から、きっと、こうして人知れず咲いていたのでしょうね。
ヴァスキ島から戻り、足どりも軽く上機嫌で歩いていた私。
なんだか、とっても身軽で元気に満ち溢れてる気分。ららら〜♪
そこで、ふと、やらかしていることに気がつきました。
自分が完全なる手ぶらであり、背中にリュックがないことに…。
(そりゃ、身軽ですわ。)
なんと、船の中に忘れてきたのでした。
もちろんリュックの中には、パスポートや財布、カメラなど、貴重品すべて入ってます。
顔面蒼白とは、このこと。
大慌てで船に戻り、スタッフさんにアワアワと説明して中に入れてもらいました。
幸い、座っていた場所に置かれたままになっていて、無事に取り戻せましたが、自分で自分に呆れる出来事でした。
もしあと一歩遅れて、船が出てしまっていたら、また戻ってくるまで、友だちも巻き添えにハラハラと待ち続けるはめになっていました。
ムーミンワールドを出たあとは、ナーンタリの町をぷらぷらと。
海沿いにはカフェが立ち並び、いかにもリゾート地といった感じでした。
味はちょっと甘めだけど、懐かしい感じがするドーナツでした。
まだまだ遊んでいたいけど、そろそろヘルシンキに戻る時間。
ヘルシンキに戻ってきた時は、もう夜の11時過ぎ。
でも白夜なので、まだうっすら明るく、夕方くらいの感じで不思議でした。
これにて、今回の旅は終了〜。
もう何十年も前の旅なのに、アルバムを見ていると、今も鮮明にいろいろなことが思い出され、記事を書きながら、もう一度楽しい旅をしたかのような気分になりました。
今はきっと、もっと設備も進化したり便利になっているでしょうし、何でもスマホで、ちょちょいと調べたり予約もできて、ずっと快適な旅ができることと思います。
でも、まだ情報も少なくて、なんだかドタバタ慌てたり、ハプニングがあれこれ起きるあの頃の旅は、それだけ想い出も幾重にも深く積もって、今では味わえない楽しさがあったのではないかと思います。
まだ素朴な感じのムーミンワールドを体験できたのも、幸せな想い出です。
またいつか、フィンランドに戻れることを願いつつ……
現在のムーミンワールドは、だいぶ様変わりして、新しいアトラクションもいっぱい増えています。
最新の情報は、こちらからどうぞ。
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