【試験対策】FSA Credential Level1(勉強方法・試験対策講座)
1. FSA Credential レベル1 試験範囲
Level 1 はいわゆる基礎編です。
試験範囲は以下のスタディガイドのPart1からPart3の内容となります。
会計基準の歴史からその成り立ち、サステナビリティ基準が必要とされるに至った背景、サステナビリティ基準の内容や各ステークホルダーがどのような視点でサステナビリティ基準を適用しているのか、といったことを学ぶこととなります。
2. FSA Credential Level1 試験対策
Level 1 のStudy Guideは大まかに以下のように構成されています。
テキスト本編(Part 1 / Part 2 / Part 3)
各章のまとめ・理解の確認(Check your Understanding)
サンプル問題・解説(Sample Question / Explanations)
用語集(Glossary of Key Terms)
会計用語やサステナビリティ用語に慣れ親しんでいない方は、いきなりテキスト本体を読み進めてもあまり内容が頭に入ってこないかと思います。
まずは各章のまとめ・理解の確認(Check your Understanding)を読んでテキストの全体像を把握し、用語集(Glossary of Key Terms)で用語の定義を確認してから、テキストを読み始めることをお勧めします。
さらに効率的に学習を進めたい方は、Study Guideの中身を読む前に、そもそもサステナビリティ開示基準とは何か、SASBとは何か、について日本語でインプットをしてみると良いでしょう。
その後、テキストの内容がある程度頭に入ったら、サンプル問題を解いて、間違った問題の解説を読んだり、テキストの該当箇所を読んで理解を深める、という進め方が効率的だと思います。
手順①:基礎知識・専門用語を学ぶ
FSA Credentialの学習教材は公式のStudy Guideしかないため、Study Guideを使って勉強を進めていくことになりますが、全て英語で記載されているので、どうしても読み進めるのに時間がかかってしまいます。
そもそも試験範囲になるような情報を日本語でインプットしてしまえば理解が早いです。FSA Credential に関係ありそうなサステナビリティ情報開示に関連する記事やレポートを探して、事前知識を仕入れましょう。
※検索キーワード「ESG・サステナビリティ情報開示」、「SASB基準」など
手順②:各章の要約・単語集の読み込み
前提知識のインプットができたら、Study Guideを読み進めましょう。
Study Guideをはじめから読むのではなく、まずは各章のまとめを読んで全体像を理解するところから始めると効率的に学習を進めることができます。
また、Study Guideには用語集も含まれており、意味を知っているだけでアドバンテージになるものもあるので、用語集にある単語は全て意味を理解できるようにしましょう(実際の試験でも用語そのものの意味を知っていれば解けるような問題がいくつかありました)。
手順③:サンプル問題演習
試験範囲の全体像と用語がある程度理解できてきたら、サンプル問題(全40問)に着手しましょう。
サンプル問題には英語での解説もついていますが、解説だけ読んでも正直よく意味が解らないようなものもいくつかあったので、解説を読んでもよくわからない場合は、該当するテキスト本編の箇所を参照するとよいでしょう。
<参考>
サンプル問題・解説を見るためには試験申し込みをして公式のStudy Guideを取得する必要がありますが、実はサンプル問題の一部は公表されています。
まだ試験に申し込まれていない方は、どんな問題がでるのか、参考までに見ておくと試験のイメージが湧くと思います。
手順④:反復学習
受験前には、各章のまとめを何度も読み返し、用語集の単語の意味も解説を読まなくても全て理解できるようしましょう。
ご参考までに、筆者が合格までに要した時間は以下のようなイメージです。
【FSA Level 1 の試験対策の進め方イメージ】
3. 試験対策講座の紹介
3.1 試験対策講座(Earth Academy)
外部の公式プロバイダー(Earth Academy)が試験対策講座を提供していますが、これらは全て英語でのカリキュラムである上に、受講料はLevel 1 のみでも950ユーロと高額です。
こちらの試験対策講座には試験を受けられるバウチャーも含まれているようですが、Level 1 と Level 2 合わせて受験料込みで1850ユーロ(実質的な試験対策講座は750ユーロ※ドル・ユーロの為替レートが同一の前提、かつアライアンスメンバーの割引なしの場合)もかかってしまうことになります。
FSA試験は試験対策講座を受講しなくても、しっかりと効率的に勉強すれば十分合格を狙える資格であると思いますので、個人的には、わざわざ外部の試験対策講座を受講する必要はないと思います。
3.2 試験対策スターターパック(日本語)
わざわざ高額な受講料を払ってまで外部の試験対策講座を受験する必要はないといいつつも、やはり日本語で試験対策ができれば効率的ですよね。
そこで、実際にFSA Credential Level試験に合格した筆者が作成した、FSA試験対策スターターパック(日本語・全51ページ)を紹介させていただきます。
SASBが正式に公表しているStudy Guideの抜粋版・サンプル問題の一部を収録しています(※試験申し込みをしなくてもアクセス可能な範囲のみ)。
また、筆者独自のサンプル問題の解説、オリジナルのカテゴリ別単語帳(会計用語、ビジネス用語、サステナビリティ用語、統計用語)がセットになっており、本スターターパックの内容だけでも本試験の3-4割程度の得点は可能な仕様となっています。
これから勉強を始めようか悩んでいる方や勉強を始めたけど全文英語で内容が全然頭に入ってこない方は、ぜひお手に取っていただき、今後の学習をより効率的に進めるために役立てていただければ幸いです。
※日本語訳はSASBが正式に公表している範囲に限ります。
※Study Guide の全ての内容を網羅しているわけではありません。
※サンプル問題の解説・単語帳は独自作成のものであり、正式なSASBの解説や用語の解釈とは異なる場合があります。