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【合格体験記】FSA Credential レベル1

1. FSA Credential レベル1 勉強方法・試験対策

1.1 日本語で基礎知識・専門用語をインプット

FSA Credentialの学習教材は公式のStudy Guideしかないため、Study Guideを使って勉強を進めていくことになりますが、全て英語で記載されているので、どうしても読み進めるのに時間がかかってしまいます。

そもそも試験範囲になるような情報を日本語でインプットしてしまえば理解が早いのでは、と考え、まずは日本語でのインプットをするべく、FSA Credential に関係ありそうなサステナビリティ情報開示に関連する記事や本を探して、事前知識を仕入れるところから始めました。

※検索キーワード「ESG・サステナビリティ情報開示」、「SASB基準」など

1.2 各章の要約・単語集の読み込み

ある程度、日本語で前提知識のインプットができたところで、早速Study Guideを読み進めていくことにしました。

ここで、Study Guideの構成を見てみると、各章のまとめとサンプル問題・解説、用語集があることに気づいたので、まずは各章のまとめを読んで全体像を理解するところから始めました(ここだけでもそれなりのボリュームがあるので、単語を調べながら読んでいるとそれなりに時間がかかりました)。

続いて、用語集に目を通しました。日本語でのインプットも功を奏してある程度見ただけで意味が分かるような専門用語もあったのですが、やはり初めて見るような専門用語がいくつかありました。

意味を知っているだけでアドバンテージになるものもあるので、用語集にある単語は全て意味を理解できるように、用語集に記載されている定義に関わらず、単語帳を作って意味を深堀りしました(実際の試験でも用語そのものの意味を知っていれば解けるような問題がいくつかありました)。

1.3 サンプル問題をひたすら解く・解説を読み込む

試験範囲の全体像と用語がある程度理解できてきたところで、サンプル問題(全40問)に着手しました。

サンプル問題には英語での解説もついていますが、解説だけ読んでも正直よく意味が解らないようなものもいくつかあったので、解説を読んでもよくわからない場合は、該当するテキスト本編の箇所を参照することにしました。

結果的に、テキスト本編を上から全部読み込む、ということはしなかったので、中々効率的に学習を進められたのではないかと思っています。

1.4 反復学習(各章の要約・単語集・サンプル問題)

受験前には、各章のまとめを何度も読み返し、用語集の単語の意味も解説を読まなくても全て理解できるようにしました。

また、サンプル問題も全ての選択肢がなぜ正解・不正解かを自分で説明できるようになるまで、3-4周はしてから試験に臨みました。

テキスト全体を全編しっかりと翻訳しながら読み進める、というやり方はしなかったのですが、これでも勉強時間としては30時間~40時間程度はかかっていたように思います。

【FSA Level 1 の試験対策の進め方イメージ】

<参考>試験対策講座の紹介

独学でFSAの勉強を進めるよりも外部の試験対策講座を使って効率的に勉強したい、という方は、以下の記事をご参照いただければと思います。


2. 試験当日の流れ(オンライン受験の場合)

2.1 試験環境テスト

試験申し込み時に案内があった事前にインストールしたソフトを起動すると、カメラテスト、音声テスト、マイクテスト等をするように案内があるので、案内に従って進めていきます。

他のタブを開いていたり、外付けモニターに接続している場合はソフトで検知されます。試験の前に他のタブは全て閉じて、モニターも片づけておきましょう(試験中もモニターの画面はモニタリングされています)。

2.2 本人確認

続いて、本人確認として、自分の顔と身分証明書が入った写真、身分証明書の表裏の写真を撮影してアップロードするように案内があります(Webカメラは内蔵型・外付け型いずれもOK)。

※身分証明書は、パスポート、運転免許証があれば問題ありません。

2.3 試験環境確認(部屋・モニターの有無など)

続いて、手元にスマートフォンを用意して、所定のリンク(案内があります)に試験部屋の写真を4枚撮影してアップロードします。

この手続きにおいてのみ、試験で使用するPC以外の端末の使用が許可されます。試験部屋の隅やPCの正面から、机とパソコンが見えるように撮影をするように案内がありますので、案内に従って撮影をしてアップロードします。

写真のアップロードが完了したら、担当の試験官が順番に確認していくので、順番が回ってくるまではしばらく待機時間となります。問題がなければ、次の案内に進み、試験開始となります。

※筆者は順番が回ってきたら、担当の方から電話がかかってきて、外部モニターを部屋の外に出すように指示されました(コードは繋いでいなかったのですが)。かなり厳密に確認しているようです。

2.4 試験開始・試験中

上記まで完了したら、ようやく試験開始となります。

試験中は常にカメラはオンとなっており、試験官が確認しています。離席した場合は失格となりますのでご注意ください。ちなみに、試験残時間はモニター上に表示されているので確認ができますし、後で見直したい問題がある場合はチェックマークを残して後で見直すこともできます。

The IFRS Foundation

※実際には1-2分で1問を解いていかないと間に合わないので、ほとんど見直す時間はありませんでした。

3. 合格後の流れ

試験が終了したら、合否連絡がメールで通知されます(合格基準は不明)。

合格したら、ステータスが「FSA Credential Level 2 Candidate」となるので、Level 2の受験資格を得ることができます。また、Level 1に合格したデジタルバッジが受領できます。

The IFRS Foundation

続いて、Level 2 の受験申込を行うと、Level 2の教材がダウンロード可能になりますので、Level 2 の勉強に取り掛かれるようになります。 


※FSA Credential は、「Fundamentals of Sustainability Accounting Credential」の略称です。

ESGやサステナビリティに関する全世界的な関心の高まりが見られる近年、国際的に注目されつつある資格の一つであり、サステナビリティ会計の原則および実践に関する専門知識を評価する最高レベルの資格です。世界中の67か国以上が参加し、既に1,400名以上がFSA Credentialを保有しています(2022年11月時点)。


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