100年前の慧眼
こんにちは
咬合療法研究家の亀升です
私はずっと無料で頂いたガラケーを使ってまして、充電できなくなってようやく去年の9月にiPhoneデビューしました
もう、便利さにビックリですよ!!
デジカメも10年以上前のをだましだまし使っていて、
満充電でも5枚くらいしか取れない所までバッテリーが弱ってたので
夢のようなハイテク機器を手に入れて、文明の進歩を今更ながら実感しました
まだ使いこなせてないんですが、撮った写真をモノクロに加工できる機能を発見してうれしくてたまりません(サイレント映画好きなんです~♪)
もっとカッコいいモノクロ写真を撮れるように影の付け方やカメラアングルなんかを勉強したいですね
それはさておき、今回ご紹介するのは100年前の歯科医が撮った写真です
まだ写真を撮るのが不自由だった時代に、米国の矯正歯科医が子ども達の睡眠姿勢を写真で記録して、歯並びと睡眠姿勢との関係に注意を促しました
歯並びは本来左右対称のU字状のアーチ形です
それが睡眠時に顔を枕に押し当て(A)さらに手を添えることで(C)
歯を動かしアーチを歪めてしまっています(B、E)
手を添えている右側はより大きな力がかかって歪みが酷くなっているのがわかります
左右から押されてアーチが狭くなったことで、きれいに並ぶスペースがなくなって前歯もガタガタになってしまっています
このように、歯並びと睡眠姿勢の関係を何例も紹介している画期的な論文が100年前に発表されていたのです
不鮮明な写真ですが、歯並びを悪くする因果関係がバッチリわかって感動ものです
日本でも戦前には歯科界に紹介されていたようですが、残念ながら治療技術が発展するにつれて、日本でも本家アメリカでもこの研究は忘れられてしまいました
(私も大学で教わっていません・・・)
どうしてこの知識が埋もれてしまったのか、不思議で仕方ありません
どれだけ治療技術が発展しても、悪くなった原因である睡眠姿勢を改善しないまま治療したところで、また悪くなるのは目に見えています
現代の歯科医療は技術を追うことばかりに執心して、大事なことを見落としてしまっているのではないでしょうか?
100年前の歯科医師には医療の本質が解っていました
悪くなる原因に気付いて取り除くこと
虫歯や歯周病の予防にはブラッシングが欠かせないように
歯並びを悪くしないためには睡眠姿勢に気を付けること
多くの方に伝えていきたいです
お付き合いいただきありがとうございました