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昭和100年
2025年、昭和から100年
2025年は、昭和が始まってから100年目にあたるそうです。
現在でも、昭和のデザインや商品・サービスが残る店舗やホテル、銭湯、飲食店などをメディアで目にすることがあります。私自身も昭和生まれなので、それらを見ると懐かしさを感じるとともに、こうした店がいつまでも残ってほしいと願っています。
花卉協同組合の仕組み
私は、新潟市秋葉区の花卉(かき)協同組合に組合員として加盟しています。組合員は、大型の花卉小売店舗内にスペースを借り、毎月テナント料を支払いながら商品を販売しています。お客様が商品を購入すると、レジで手数料が差し引かれ、その手数料が協同組合の収入となります。この収入は、従業員の給与や光熱費の支払いに充てられる仕組みです。
各地にある野菜の直売所も、おそらく同様の組合員システムを採用していることでしょう。この仕組みには、以下のようなメリットがあります。
多くの個人販売者が集まることで、さまざまな商品が一箇所で揃う利便性がある
価格競争によって、消費者にとって手頃な価格で商品が提供される
一方で、過度な価格競争が生じると、生産者や販売者の利益が圧迫されるというデメリットも存在します。
花卉組合の問題点
現在、花卉組合で販売を行っている方々の多くは70代~80代の高齢者です。その多くが昭和時代から続くデフレマインドに囚われ、安売り競争を続けています。その結果、お互いの利益を削り合い、共倒れしかねない状況に陥っています。
確かに、安売りは短期間で集客効果を得られる簡単な戦略です。しかし、一度値下げすると、元の価格に戻すことが難しくなります。その結果、利益が減少し、事業の持続可能性が危うくなってしまいます。私は、これは「最悪の手法」だと考えています。
このままでは、商品に付加価値をつけられない販売者が淘汰され、最終的には共倒れになってしまう危険性があります。
昭和の影響とこれからの時代
高齢者が働き続けることは、日本社会にとって非常に意義のあることです。しかし、昭和が終わって40年以上が経った現在でも、当時の価値観や考え方の影響が色濃く残っています。
これからの時代に適応するためには、安売り競争から脱却し、商品に新たな付加価値を加える方法を模索することが不可欠です。昭和の良き文化を守りつつも、新しい価値観を取り入れ、現代に合ったビジネスモデルを築いていく必要があると感じています。