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未利用魚と未利用花
未利用魚とは、価値がなかったり、価値が低いために店頭に並ばない魚介類のことを指します。
年間漁獲量の約3割に相当し、多くが廃棄されたり、肥料や堆肥として利用されたりしているのが現状です。
近年、水産庁をはじめとする行政や各種団体の活動によって、未利用魚の存在が徐々に知られるようになり、さまざまな活用方法が模索されています。
適切な工夫によって未利用魚に新たな価値を見出すことも可能です。
しかし、多くの場合、その存在自体が広く認知されておらず、話題にされることが少ないため、需要が生まれにくいのが課題です。
また、調理に関する知識や技術が不足していることも、未利用魚の活用が進まない一因となっています。
同様に、園芸業界でも、多くの花が市場に流通することなく価値を見出されないまま廃棄されています。
こうした問題は、情報を積極的に共有することで、徐々に解決されていくのではないでしょうか。
一般に、価値が広く認知され、多くの人に知られているものは、流通量が少ないほど高付加価値がつきます。
一方で、ほとんど知られていないものは、単に希少であるだけでは価値が生まれません。
金やビットコインなども、埋蔵量や発行量が限られているだけでなく、多くの人がその価値を認識しているからこそ高い価格がついています。
つまり、価値の共有が価格を決める重要な要素であるといえます。
では、未利用魚や未利用花に高付加価値をつけるためには、どうすればよいのでしょうか?
やはり、認知度を高めることが最も重要だと考えます。
多くの人は自ら学ぼうとしないため、こちらから積極的に情報を発信することが必要です。
ただ情報を提供するだけでなく、「楽しく」「わかりやすく」伝える工夫も大切です。
近年、SNSの発達やAIの活用によって、より多くの人に情報が届く環境が整いつつあります。
これらの技術を活かし、未利用魚や未利用花の認知度を向上させることで、廃棄を減らし、新たな価値を生み出すことができるのではないでしょうか。