ある、特別な日。
上の子どもは夏に産まれました。今だから書けることですが、私は最初自分が子どもを産めないんじゃないか、母親になれないんじゃないかと思っていました。結婚して数年は子どもを授かることができず、随分と、周りからは「子どもはまだ?」というようなことを訊かれたこともあって、「まだ一度もできないの?」と率直な質問をされた時にはさすがに胸の奥がチリっと痛みました。当時の私は子どもが早く欲しかったのに、なかなか授からなくて、すごく辛い時期があったんです。周りからのプレッシャーを感じて、でも笑いながらやり過ごそうと思って、笑おうとするほどしんどかったなぁ…と。
子どもを自分が産まなくても、誰かの産んだ子どもの母親になる方法もあるのかなと里親のホームページをチェックすることもありました。病院で相談もしましたし、検査や治療が必要かどうか医師の先生とも相談を始めようとしたところで、妊娠が判明して、喜びもある一方で「さて無事に産めるんだろうか?」という不安もいっぱいになりました。
妊娠がわかってしばらくしてからは、つわりや体重管理に悩まされ、いつもと違う自分の身体や心の状態に不安もありました。子どもはちゃんと育っているのだろうか?という不安が常につきまとっていました。でも、臨月になり、陣痛がやってきて、いざお産となると、痛みに驚きつつも、「なんとかなるようにできている」という人体のすごさを体感しました。
その上の子は、両家にとって初孫だったということもあり、わたしのきょうだいに子どもが生まれるまで…つまり、次のお孫が誕生するまで両家の祖父母の愛情を一身に受けて育ちました。
そんな上の子は、最近はどちらかというと年長者になってきたこともあり、我慢も増えたよう。ちょっとだけそれが不満なところもあるようですが…少しはこの夏休みを楽しんでいただきたいといろいろ趣向を凝らしました。(お出かけは割と満足だったようで…)
しかしながら、6歳年下の下の子が生まれてからは、頑張って年長のきょうだいとしてやってきたのも事実。それをちょっと労って、今年は私も仕事の休みを取って、上の子と私でお出かけすることにしました。上の子は、それを大変楽しみにしていたようで、「誕生日はママとお出かけするんだ」と話し、夏休みの日記にもそれを書くのだと話していました。
いざ当日。2人でバスに乗って、天神へ。
まずはお目当ての福岡パルコの『ゆるゆる図鑑危険生物展』を見に行きました。
いろいろな生物が展示されており、上の子は「ママ、写真を!」と全部の展示物の撮影を要求。カメラマンとして、ひたすら危険生物を撮り続け…。可愛い4コマ漫画も一緒に展示されていたので、そちらを眺めたかったのですが、子どもは次々に展示物を見て回るため、帰ってから写真を眺める羽目に(笑)
可愛かったので書籍も眺めたかったのですが、じっくり眺めさせてはいただけず( ;∀;)
子どもは、こちらの『カメのたまご』を欲しいとお土産にねだり、ひとつ我が家へお迎えしました。
お目当ての展示を見た後は、続いて「ガチャガチャがしたい」とのことで…。パルコ内のガシャポンバンダイオフィシャルショップへ。いろいろな種類のガシャポンを真剣に眺め…実験セットが入っているものを「やりたい」とのこと。
『つかめる水』のセットを手に入れていました…。本人は「エビもどき」を育てたいようだったのですが、私は「いやいや、育てる系は難しいでしょう」と思っていると、つかめる水セットも心に響いたようで、ささっとリュックに入れていました。
さて、その後はおひるごはんへ。天ぷらを食べたいとのことで、天ぷら屋さんに入りました。
美味しいねと言うのも忘れ、2人で無言でモリモリいただきました…。美味しかったんです…。
お昼をいただいた後は、雑貨館インキューブで自由研究コーナーを見に行きました。
上の子が「やっぱりエビもどき育てたいな(ポツリ)」。
その結果…↓
あとは、家族にお土産を買って、帰りました…。
上の子の日記には「楽しかったです」と書かれ、ちょっとホッとした夏の一日でした。
明日からはエビもどき(アルテミア)観察日記をつけるそうです…(遠い目…)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?