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受験のドタバタ

一応「進学校」とされた学校を出たものの、そういう学校には求人が来ない。
進路指導室に行っても、就職希望と言うと追い返される。
だが、どうしても私はあの家で過ごすのは無理だった、自立したかった。
就職して自分のお給料で1人で暮らす、小1からの夢だった。
叶えたかった。
しかし、情報がない。
当時はネットもなかったし、どうしようもなく。。
そんな時、1つの就職先を見つけた。
これがまた、大学受験より難しいシロモノだった。
(親の意向で地元国立大受験→合格→蹴って就職)
さて。
元々私は義務教育終えたら働け(中卒)と言われていたのだが
近所に同い年の子どもたちがけっこう住んでいた。
すると私の成績が親バレするわけ。
親という人達は私に(虐待する時以外は)完全に無関心だったのに。
でもいわゆる「井戸端会議」で
「お宅の娘さん、お勉強できるのですね」的な話題が出て来ちゃう。
近所の同級生が親に話すのだろう。
普通の公立中だが、ちょっとその成績で高校行かせないのは何?
と言われるのを恐れて、世間体のために高校進学を許されましたとさ。
しかし受験校をどこにするかなど相談になぞのってくれない。
どの高校がどういう校風なのかわからない。
そこで、公立絶対優位の田舎な土地、親からも私立は金かかるから
公立なら許すということで、県立高校一覧表なるものと地図を
もってきてにらめっこ。
二者面でも担任は「お前は男子校以外どこでも受かる」と言うだけ。
実は高校生になってわかったのだが、上位の公立進学校は
校風がくっきりはっきりしていた。
ですがそのようなことを知る由もなく。
15歳の私はこう考えた。
・勉強あまり好きじゃないから(はい?)高校は自由な所がいい
・家にいるのが嫌だし、寄り道できる場所にある高校がいい
そこでネットのない時代、地図持って来て自分の成績と照らし合わせた
高校がどこにあるのか、寄り道できる場所があるかなど調べた。
この時、校風など何もわかっていなかった。
勝手なイメージで、県トップは勉強ばかりしてそうで面白くなさそう。
旧女学校で女子が多い高校は、精神的な成長が遅くて女子と話す時に
ちょっと背伸びしなきゃいけない私にはつらいかもしれない。
新設校はいいかもしれないけど遠すぎる。
などなど考えて、本当に適当に志望校を決めた。
誰にも相談することなく。相談相手などいなかったし。
運よく受かったけれど。
県で一番古い高校などということも知らず
受験勉強より志望校の名前が難しいので
必死こいて漢字の書き取りやった覚えがある(笑)

私達の時代と今とでは違うと思うけれど
出身校の偏差値はネットで70とか72とか出てくる。

入学して驚いたことがある。
男女複数の同級生がこのようなことを言うわけ。

「やっぱり羽目外して遊びたい、でも親が自分を信頼している
親を悲しませたくないから、羽目を外すにしても途中で歯止めがきく」って。

いやあ、驚いた。
親が、子どもを、信頼する??

私は小中学校時代、いじめたこともいじめられたこともなく
学校で問題起こしたこともないし
何故か勉強で苦労したこともなかった。
だけど何か起きたら
「アンタが何かやったんだろうが!!」
と身に覚えのないことで怒鳴られる。
怒鳴り散らし始めたらヒートアップして何時間も怒鳴られ続けるのみ。
私は顔だけ「ごめんなさい」としおらしい顔を作って
頭の中で全然違うこと考えてなんとか乗り切った。
よく解離性同一性障害にならなかったもんだ(医者にも言われた)
状況証拠しかないけれど、一服盛られたこともあった。
昔の内科とかでは眠剤など軽く出してた時代があったらしくて
そうやって入手したんだろう。

「こんな家にはもういられない」
就職を決めて自立する。親から金はもらわない、自分で稼ぐ。
しかし私が通っていたのは進学校、求人来ないし、
進路指導室に行っても教員は就職の情報を持っておらず追い返される。
仕方がないので1人で調べまくり
ひとつ、ここなら・・という就職先発見。

実は私は人前であがったことがない。
テストで緊張もしたことがない。
むしろ、人前で話すことが好きという変態である。
就職試験は一般常識と適性検査だったかな?が一次、
二次試験まで進むと面接があった。
全く緊張せず、他の高校では教員が面接官役をして
練習があったというが、私の出身校ではそんなことは一切ない。
面接官のおじさま方を前に、まあ、適当なことを
くっちゃべったものである、今思うと。

しかし何故か受かってしまった。
就職先はカネもコネもきかない所。
いや、元からカネもコネもうちにはなかったし。

何もかも全部1人でやらねばならなかった。
その後遺症(?)で今でも1人で何でもかんでもやろうとする。
年も年なのだからhelpを求めてもいいのに。

何を書こうと思ったのやら話があっちこっち行ってるけれど
やはり親からきちんとあれこれ教えてもらっていない子は
苦労する、そういうことを言いたかったのかな。

親という人達は高校三年間、一度も私の成績を見たことがない。
きっと大学には落ちると思っていたのだろう。
だが、そうはいかなかった。。
地元国立ならば、名前を書き忘れるとか
解答欄を間違えるとかしない限り楽々受かる成績を
私は修めていた。
今でも思い出すな。
二次試験の国語のある設問がすっごく楽しくて
好き勝手に書いた。
いや、ちゃんとポイントはおさえたつもり。

親はこう言いたかったのよ。私が大学落ちる前提で。
「大学にはご縁がなかったのですが(一応進学校卒なので)
女の子ですし浪人させるのもちょっと、だから就職させたんですよ」
アホかいな。
私の出身校は女だろうと男だろうとバリバリ浪人してtましたがな。
というか浪人がデフォというほど。
なーんにも知らなかったのね。
当時はプライバシーの何たらとか配慮がなく
合格発表には受験番号と共に受験生の名前まで書かれていて。
そこに「今〇〇大の合格発表に来ています」とローカルのTV局が
来ていて、運の悪いことに私の名前が写ってしまった。
あの後親類から電話がいっぱいかかってきた、でも
私は大学になど行かないと決めていた(採用通知もいただいていたし)
私が実家から逃げて就職した後、さぞかし世間体が悪かったでしょうよ、
継母様。
でもそんなことどーでもいい。逃げたもん勝ち。
そして、大学合格したものの入学手続きをしないものだから
鬼のように電話がかかってきた。
セールス電話のようだった。
「どうして入学しないんですかっ!?」
就職することを説明しても、わかってくれない大学職員。
しかし・・・
就職してからわかった。
やはりプライバシーなぞない時代、私が法学部に何位で受かったか
上司(私と同い年のお子さんあり)が調べなくてもいいのに
調べてくれちゃった。
そりゃあ、その順位だったら(まぐれだけど)欲しいと思うだろうなあ、
という順位でビビった。
プレッシャーがない上に元々あがらない質だからたまたま成績が
よかったのだろう。





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