空気を読む6歳児
まだ夏ではないのにヒマワリの画像貼っているのは、わかる人にはわかる。
でも、たいした意味ないのでスルーしてくださいな。
私は小学校に入ってから授業が大嫌いで、退屈でたまらなかった。
で、テストがある、となると「やった!」と喜ぶ変態児童だった。
テストって1問から10問まであるとして、1問から解いてもいいけど
10問から答えをうめていってもいい、最終的に全部解ければいいから
マイペースでできる。だからうれしかった。
でも、同級生たちは「テスト」というと皆嫌がる。
不思議に思いつつ、「皆テストは嫌なんだな」と思い
「本当だねーテストだるねー」とか心にもないことを言っていた。
私は公立小中高にしか行ったことないのだが、
中学までは授業が退屈で退屈で。
でも座って聴いてなきゃいけない。
私にしてみれば授業の方がだるかった。
テストがある、となると授業がないわけなのでうれしかった。
自分がもしかして成績がいい子なのかな?と自覚したのは
友だちの家で漫画読んでた時。
ヒロインは50点とかしか取れなくて、親に怒られたりする。
え?50点しか取れないの?なんで?
そしてヒロインが憧れる男子は90点とか取るような・・・
90点って、それ普通じゃないの?
どうやらいつも100点~95点ばっかり取る児童はあまりいないらしい。
だけど、自分が成績がいいと自ら言うとひんしゅくを買うということは
何気なくわかっていて、周りの空気に合わせていた。
そしてこれは中学でも同じ。
予習復習はしたことないんじゃないのかな。
あえて言えば英単語の意味調べぐらい。
勿論塾だ家庭教師だなんか知らない。行きたくもない。
学校以外で勉強なんかしたくない。
その上、先妻の子には極力金をかけたくない継母が行かせるわけがない。
私も行きたくなかったのでそれはよかったのだが。
そして高校入試。
二者面で「お前は男子校以外どこでも受かる」という担任の言葉を
鵜呑みにして、受験勉強ってあまり、いや殆どしなかった。
そして「どこでも受かる」なんて言われたものだから
どこを受けるなぞずーっと決めてなかった。
※公立絶対優位の田舎で、いわゆる「滑り止め」の私立はソッコーで
決めたが第一志望が決まらない
しかし、公立のどこを受けるかというのは決めなければいけないわけで。
適当に「面白そう」「なんか変な名前」というアホな理由で
とある高校を志願したのだが、まさかの進学校だった。
知らなかった。
入学するとそこは、はっちゃけた生徒ばかりでバカ騒ぎ大好き高校。
いわゆる陽キャの集まり、私は陰キャでスクールカースト最下位だったが
それなりに面白かった。
そこでは一応進学校というので、授業は生徒が問題を解いてきているという
前提で始まる。
だが、ここでも私は勉強には手を抜きまくっていた。
数学。これ、勉強していても面白くないし、一体全体生活するうえで
何の役に立つの?
と思ってしまったのが運の尽き。
赤点スレスレでいいや~と。本当に数学は勉強しなかったな。
赤点取ったことはないけれど。
文系は好きで、やっとこさ授業が楽しく感じた。
そんな時、市立高校のテストを見せてもらった。
教科書の例題がそのまま出てるの!
例題だから解き方も教科書に載っている。
これだったら私、数学でも100点取れるよ?
それにしてもこういうテスト問題で大丈夫なの?
いや、本当に驚いた。
だが、そっちでいいと思う。
実際、仕事で数学の知識が必要な職に就かないのであれば
あんな変な問題要らない。
本校の話に戻るが、ここでも遊んでばかりだったので
テストできなかった、赤点かもしれないー
難しかったー
テスト後は大合唱。
・・・。
ええと・・・どうしよう。
ということで中学までやってきた「本当難しかったね」
と心にもないことを言う、がしかし。
成績上位者は名前も点数も全部晒されていた時代。
どうせバレるから、面倒くさかった。
だけど数学は勉強最小限しかしていないので
トンデモナイ(赤点ではないが)点数だったのがご愛敬。
なんとか仲間に入れた気分。
進学校というのは、勝手に模試を申し込みやがる。
そして土日に模試がある。
模試によっては志望大学を書かねばならなかった。
最近片づけをしていて模試の結果がひらっと出てきた。
私は虐待の家を早く出て、自立して
ある程度お給料がよくなったら通信大、と思っていたので
志望大学なんぞ遊びで有名どころを適当に書いていたらしい。
それがー
なーにを考えていたのか、早稲田、慶應、明治、津田塾。
判定では早稲田だけBで、慶應、明治、津田塾はA判定だった。
どうせ行かないから遊びで書いたんだろう。
書いたことも忘れていた。今頃ビビった。
空気読んで、本当は授業大嫌いでテストが好きなのに
「テストだるいねー」と皆に合わせていた6歳の頃から
高3まで同じことやっていたような。
高校では数学が凄まじい点数だからちょっと心が楽だったけど。
しかし、成績上位は名前と教科ごとの点数ぜーんぶ晒されるから
上から見ていて、私の数学、百の位忘れてるんじゃない?
というような点数でござんした(実力テストは200点満点)
空気を読んで周りに合わせて、でも高校じゃどうせバレる。
ちょっと苦しかった。
だけど、100点と0点とでは100点のほうがいい。
それがびしっと書かれて郵送されてくる。
(成績に関するプリントなどを生徒に配ると保護者に見せないので
保護者宛に学校から郵送。ふざけた生徒ばかりなもので)
私の家にも保護者(実父)宛てにテスト結果のプリントが数枚
詰まった封書は来る。
でも誰も開封しない。一応父宛てだから、父以外開けちゃダメと
いうことぐらいは知っていたし、私は中身を学校で見てるから
放置。
だがその中に通知表のようなものが入っていて、それには
保護者印を押して学校に出さないと私が怒られる。
というので、あまりにも放置期間が長いと勝手に開けて
勝手に認印を押して学校に提出してましたよ。
家族の誰からも興味を持たれない。
それどころか濡れ衣を着せられ、八つ当たりの相手にされ
大変だった高校時代だったが、この「成績がいい」ということは
私の自己肯定感を保つのに十分だった。
※一服盛られた可能性があるのは高校時代
偏差値教育がいけない、という人もいるけれど
ここに
偏差値に救われたかつての高校生がひとり、いる。
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