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白夜行を読みました

前の記事で、いつか白夜行の感想を書きたいと言っていたため、今ここで書く。

私にとって白夜行は、東野圭吾作品で一番最初に読んだ作品である。

ここから、私の感想を書く。

なお、ネタバレはしないので、ネタバレが嫌な方でも安心して読んでほしい。


あらすじ

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々と浮かぶが、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と「容疑者」の娘・西本雪穂ー暗い目をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んでいく。二人の周囲に見え隠れする、いくつもの恐るべき犯罪。だが、証拠は何もない。そして19年・・・・・・。息詰まる精緻な構成と叙事詩的スケールで描く傑作ミステリー長編!

集英社文庫 白夜行 裏表紙より

以上が本作のあらすじである。

本作はハードカバーだと2段組構成で506ページ、文庫本だと854ページと非常に分厚くて長尺の大作である。

しかし私は、あまりの面白さと読みやすさで3日で読み終えてしまった。読了後、しばらく放心状態であった。

完全映像化は不可能という意見に納得した

本作は、2005年に舞台化、2006年に連続テレビドラマ化、2009年に韓国映画化、2011年に日本映画化と多岐にわたってメディア展開されている。

しかし、この作品のファン達からは、完全な映像化は無理といった声を私は耳にしていた。

どうして映像化は無理なのか興味を持ったため、本作を手に取った。

実際に読み終えて、確かに映像化は無理だと納得した。

理由は主人公とヒロイン視点の心理や行動の描写が一切ないからだ。

描かれてるのは、他の登場人物の第3者視点から見た二人の様子のみである。

そのため、二人の心理や行動は、第3者視点の描写から推察するしかない。

ミステリー要素は比較的小さいが、その代わりに人間ドラマがとにかく濃密でスケールが壮大である。なにせ19年間の物語が描かれてるからだ。

余談

余談だが、私はハードカバーから漂う重厚感が好きなので、小説を読む時は基本的にハードカバーで読むのだが、外出先で読みたい時は文庫本で読む。

本作も最初はハードカバーで読んでいたが、外出中にどうしても読みたかったため、外出中、目的地に向かう途中で、駅の構内にある本屋さんで文庫本を購入し、電車の中や待ち時間にも読んでいた。

もし、読んだことがない方がいらっしゃれば、是非本作を手にとって読んでもらいたい。

ちなみに、現在私は、次に何の東野圭吾作品を読もうか悩んでいる。もしオススメがあれば、是非コメントで教えてください。


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