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「朝礼など、人前で話すのが苦手で、足が震える」とおっしゃるあなたへ。

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


朝礼をやる会社というのは少なくないですね。そして、社員ひとりひとりにスピーチさせる会社というのもありますね。特に営業系の会社には少なくないのではないかと思います。

私のカウンセリングルームには、「朝礼のスピーチの時に、足が震え、喋りがしどろもどろになってしまいます。どうしたらいいですか? どうしたら治りますか?」という訴えで、訪れるクライアントがいらっしゃいます。

実は、上記のような方は少なくないです。
人前で喋るというのは、よっぽど目立ちたがり屋の人にとっては別ですが、人間にとって大きなストレスのひとつなのです。どうぞ、まずはそのことを覚えておいて欲しいと思います。

では、朝礼など、人前で話すのが苦手なあなたへ、
心理カウンセラーの私から、いくつか助言をお伝えしたいと思います。

まず、ひとつめの助言ですが、
それは、「人前で上手に話せるようになって下さい」ということです。そうすれば、しどろもどろになったり足が震えなくなると思います。

「それが出来れば苦労しないよ!」という声が聞こえてきそうですが、最後まで聞いて下さい。私は、「どうしても上手に話せない」と仰る人のためにも処方箋を差し上げますので、どうぞご安心ください。


では、早速、人前で上手に話せるようになる方法ですが、
1.しっかり準備しておくことです。何度も練習を重ねて、スピーチ本番を迎えることです。そうすれば、自信を持って、上手に話せる筈です。しどろもどろにもなりませんし、足も震えなくなると思います。

2.あれもこれも話そうと思わないことです。長い話は嫌われます。言いたいことをひとつに絞って、手短に話せばいいのです。「最近、新しく始めたこと、嬉しく感じたこと、驚いた出来事」何でもいいのです。必要以上に、話すことを難しく考えないことが大切です。

3.慌てて喋らないことです。短い話をするだけなので、ゆっくり喋ればいいのです。「慌てて喋らない、ゆっくり喋る」を心掛けてください。

4.スピーチが始まる前から、腹に力を入れ、ゆっくりゆっくり長い呼吸をして準備しておくことです。そうすれば、スピーチが始まってもあがったりはしなくなります。

如何でしょう?
何かしら、参考になりましたでしょうか?

続いて、「どうしてもうまく喋れない、あがってしまう、足が震えてしまう」とおっしゃるあなたへ。私から、とっておきのメッセージをお伝えしたいと思います。

それは、「人前で喋る時にあがってしまうのは、あるていど避けられないことなので、あえてそれに逆らおうとするな」ということです。

要するに、足の震えを止めようとするのではなく、「震えながら喋ろ」と開き直ることです。「そんな無責任な!」と言わないで下さい。人間、足を震えるのを止めようと意識すると、よけいに足が震えてしまう生き物なのです。だったら、「震えないでおこう」と思わないほうがいいです。

それは、手の震えも同じです。「震えないでおこう」と思うと、よけいに震えてしまうのです。赤面恐怖症の方も同じです。「顔が赤くなるのを止めよう」とすると、よけいに顔が赤くなってしまうのです。

だから、いっそのこと、朝礼などのスピーチの時には、「足よ、震えないでくれ」ではなく、「足よ、震えろ。好きなだけ震えろ!」と思うことです。そうすれば、逆に震えなくなります。本当です。

私は、講演会の講師として、人前で話をすることが多いのですが、今でも時々足が震えたりします。けれど私は、1度も足の震えを止めようと思ったことはありません。いつも、「足なんか震えるだけ震えればいいんだ」と思っています。私は、自分の話に集中しているのです。足の震えなんかどうだっていいんです。そう思っているからこそ、逆に足があまり震えないのです。こういう開き直りの精神が、足の震えを止めてくれます。

今、言った現象を、努力逆転の法則といいます。足の震えを止めようと努力すれば、逆転の法則が働いて、よけいに震えるようになる…という意味です。

だから、足の震えを止めようとしないこと。
そうすれば、足は震えなくなります。

それに、もしも、スピーチの時に足が震えたからといって、それが何だと言うのでしょう。気にすることないです。正直、誰もあなたのことなんか、興味がありません。誰もが皆、自分のことで精いっぱいなのです。だから誰かがあなたの足の震えに気付いたとしても、そんなことスピーチが終わった瞬間に忘れてしまっていることでしょう。

万が一、あなたが足が震えたことで、人に馬鹿にされるようなことが生じたら、それは朝礼のスピーチが原因ではありません。あなたの日頃の仕事っぷりや言動が良くないだけです。その可能性が高いです。

あと、お医者さんに相談してお薬を処方してもらうという方法もございます。これも、選択肢のひとつとして、頭の片隅に置いておくといいでしょう。以上です。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
            カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋

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竹内成彦
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