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片付けが苦手なADHDである私の対処法

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


今日は、片付けとADHDの関係についてお話したいと思います。
ADHDとは、注意欠如・多動性障害という意味です。
※ 以前は、注意欠陥・多動性障害と呼ばれていました。

ADHDの人は、片付けが非常に苦手です。
ADHDの代名詞といえば「片付けられない人」と言われるぐらい、片付けが苦手です。

実は、今、この記事を書いている私(竹内成彦)もADHDなのですが、やっぱり片付けが苦手です。じゃあ、私の部屋が散らかっているかと言うと、そんなことはありません。私の自宅の書斎も、ここのカウンセリングルームもまずまず普通に片付いています。

「何で片付いているのか?」と言うと、「私が散らかさないよう、いつも気を配っているから」です。正直、ADHDの私は、散らかっている部屋をうまく片付けることが出来ません。散らかっている部屋を見ると、どこから手をつけたらいいのか途方に暮れてしまう…ってな感じです。だから、私が頑張って片付けをし始めても、片付けているはなから気が散って、どんどんまた散らかしてしまう…っていう格好になってしまいます。

ADHDの私は、今まで片付けの本や収納術関係の本をたくさんたくさん読んできました。それでもやっぱりダメです。少しも片付けが上手になっていきません。今この記事を読んでらっしゃるADHDの方は、この私の経験を「わかる、わかる」とおっしゃって頂けるのではないでしょうか。

ADHDの私が、いつも心掛けていることは、何と言っても、物を増やさないよう気を配っていることです。何かひとつ買ってきたら、何かひとつ捨てるようにしています。そうすれば、物がどんどん増えていくことは防げます。
次に、物を置く場所をきちんと決めておき、使ったらすぐに元あった場所に戻すようにしています。そうすれば、散らからないようになり、片付いた部屋を維持できるようになります。ADHDの方は、片付けが超苦手なのですから、この方法が最適なのではないかと思います。

私は、ADHDの人は、最初は片付けのプロの方に来てもらって、一緒に不要な物を捨てて、そのあとで、部屋を片付けてもらうのがいいのではないかなって思います。そうすれば部屋の中が見違えるほど綺麗になります。あとは頑張ってそれを維持するだけです。そうすれば片付いた部屋で、ずっと暮らすことが出来ます。数か月後、どうしてもまた散らかしてしまったのなら、またプロの方に来てもらえばいいのではないかなって思います。それを数回繰り返せば、自分で片付いた部屋を維持できるようになります。

片付けのプロの方に依頼するのを恥ずかしがる必要はありません。プロの方は、片付けられない人をたくさん見ているので、あなたが片付けが苦手で、部屋の中を散らかしていても、あなたのことを軽蔑したりはしないので、どうぞ心配なさらないようにしてください。

「片付けのプロに頼むと、お金がかかるので勿体ない」と感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、ADHDの人が自分で部屋を片付けようとすると、膨大な時間と労力がかかりますので、そっちのほうがよっぽど勿体ないかと私は思います。自分の大切な時間とエネルギーは、自分の得意な生産性の高い所に使い、死にそうなくらい苦手な片付けに関しては、プロに頼んでしまったほうがいいのではないかと私は思う次第です。

片付いた綺麗な部屋で暮らすということは、本当に素敵なことです。自分の頭脳もどんどんクリエイティブになってきますから、ぜひ、その快適さをADHDの皆さんにも味わって欲しいと思います。

今日のまとめです。

ADHDの方は、プロに来てもらって、部屋を片付けてもらいましょう。
そして、その綺麗な状態を維持していきましょう。維持するためには、物をむやみに増やさないこと。物を使ったら、元の位置、決められた位置に戻すということを習慣化させることです。そうすれば、ADHDの人でも、片付いている部屋で暮らし続けることが出来るでしょう。

あと、そうですね、どうしても「プロの方に来てもらうのに抵抗がある」と仰る方は、ADHDの薬を飲んで、1度死ぬ気になって片付けるという手はあります。ADHDは、発達障害の中でも、比較的薬が効きやすいので、薬を使うという手を検討してみては如何かと思います。

※ 私(竹内成彦)は過敏体質なので、ちょっとした食品でも敏感に反応してしまうのですが、幸い、ADHDの薬で副作用を起こすことはありませんでした。私の場合は、ほんの少し薬を飲んだだけで、頭の中の散らかりが消えます。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
            カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋

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