何故私は、なろう系サイトで埋もれてしまうのか考察してみた。
私は、話を考え書くのが好きだ。今まで、色んなサイトを渡り歩いてきた。
最近、書いていて分かった事があり、それで今、私は悩んでいる。
そこで、なろう系で投稿してみての私の所感を書いていこうと思う。
なろう系は、純文学サイトよりリアルタイムで評価が分かりやすく、お小遣い稼ぎや書籍化も望める。それ故に、モチベーションも上がる。評価を上げるために書き続けていこうとも、思ったのだ。
しかし、私は序盤は良かったもののほぼ全く見向きもされない作品となってしまった。
そこで私は、他の評価の高い作品や上位の作品の傾向について研究してみた。
このサイトに投稿してみてわかった事は、読者は、ノリが良く、エンターテインメント性の高い話を求めてるのだ。文学性云々よりも明るく楽しい話ばかりが多い。
もしも、『銀河鉄道の夜』がなろう系サイトに載ったらどうだろう?
サイトによってはそれなりに評価はされるかもしれないが、まず埋もれてしまうだろう。
『銀河鉄道の夜』は、表現力豊かでキャラの細かな心理描写や情景描写が繊細で豊かだ。
語彙力豊富で、美しい世界観や独特な言葉回しが巧みである。悲劇が上手く表現されており、幻想的で重厚感がある。
私の書いてる小説も、どちらかと言うと『銀河鉄道』寄りなのである。ノリやエンターテインメントよりも、語彙力や表現力を意識し如何にキャラの心理描写や世界観を美しく深みのあるように表現していくかに重きを置いている。ダークな感じも強い。
だが、なろう系サイトはそういうのはほとんど求めてない。
ノリとエンターテインメント重視なのだ。暗い話より明るい話、語彙力や表現力ある話より分かりやすくテンポの良い話が好まれる。キャラクターも、濃く書いていかないといけない。
しかも、異世界ファンタジーがダントツ人気である。
そして、圧倒的に人気のワードが、『ダンジョン』『ギルド』『パーティ』『ざまぁ』『チート』『もふもふ』『VRMMO』『幼なじみ』『悪役令嬢』『令嬢』などである。
それらから外れた作品は、余程実力が高くないと難しい。
私は、書いていて悩んだ。私の興味は、SFやホラー、ダークファンタジーであり、上記のキーワードにもあんまりピンと来ないし、あんまり興味が湧かない。
どうも、私の趣味嗜好はなろう系とはマッチしてないような気がするのだ。
純文学サイトは、余程実力が高くないと埋もれてしまう。
だが、なろう系だと描きたいものを自由に書く事が出来ない。
それだったら、お小遣いは一旦置いといて、自由に書きたいのを書ける純文学サイトのほうが自分に向いてるような気がする。悩ましい事だが…
いつか、自分の書いた話が色んな人に見てもらえるように創造力を働かせて文章力も高めていきたいと思っている。