何故、異世界転生ものが人気なのか、考えてみた。
巷では、未だに異世界ものが人気を誇ります。中でも、異世界転生が群を抜いて人気を誇ります。
そんな私は、気休めに、異世界転生もののWeb小説を書いていたら、予想以上に評価が良くて、びっくりしたことがあります。
異世界は、ある意味ディズニーリゾートに似てます。
ディズニーリゾートは、常に斬新でありワクワクと夢と冒険心を刺激してくれます。
ディズニーが未だに人気なのは、そのような要因があると思ってます。
異世界転生ものには、幾つかの特徴があります。
それは、
・人間関係のいざこざ、殺伐とした感じがない、あっても直ぐに解決する。
・ 性格や能力、容姿、年齢で、差別はないから、どんな人も、ありのままのびのびとできる。
・無理して頑張る必要はない
です。
現代日本社会で、生きにくい、社会不適合者だと言われるMbtiタイプも、自分らしくのびのびと、出来ます。多様性が認められるのです。擬態する必要は、ありません。ありのままの自分で居られます。
発達障害や精神障害のある人も、無理して周りに合わせることはありません。
異世界の農村でまったりライフのようなテーマの作品が人気ですが、殺伐とした組織的な現代日本社会に対する皮肉のようなものだと思ってます。
また、現代で刺殺され異世界で王として転生する作品も人気です。
主人公には、中年以上の男性が多いです。これは、中年男性の日本社会での生きづらさにも関係しているようです。
女性もののWeb小説サイトでは、10代の令嬢に転生しイケメンと恋愛する話が有名です。
それには、女性が若さと美貌が求められることが多いから、女性にとってそれがステータスなのでしょう。
現代日本は、生きづらくなってきました。
組織的であり、集団に順応する生き方が求められるようになりました。
また、年齢にも厳しく若い人ばかり歓迎する企業、容姿で選ぶ企業も多いです。
また、長時間労働や低賃金、仕事が自分に見合わないなどのトラブルも多いです。
また、騒音問題も大きいです。
最後でレールに乗り、途中から外れてしまった人の居場所はほとんどありません。
コミニケーションも外向性が求められ、要領が良い人や協調性のある人が歓迎されます。
内向的な人、不器用な人や要領の悪い人、気の弱い人や感受性が強い人は、居場所がほとんどありません。時に気の強い人や意地の悪い人から、ターゲットになり神経をすり減らします。精神論根性論、綺麗事もはびこり、弱さは認められません。弱い立場の人でも、頑張ることが求められます。弱さやネガティブは認められません。ハラスメントが蔓延り、自殺者も多く、安楽死を求める人もいます。周りの期待のために、無理して頑張ります。
対する、異世界では理想の自分に生まれ変わり、自由を謳歌することができます。平和に静かにマイペースに、ありのままの自分で過ごすことができます。
そして、好きなことをしてのんびり過ごすのです。自分で、一から築き上げるのです。
そして、しがらみから解放され個人個人が尊重され、自分らしく自由であることができます。誰かのために、気を使ったり無理して頑張る必要はないのです。
だから、異世界で理想の自分に生まれ変わり理想郷を作り平和に暮らすことを想像し願うのは、自然な事なのでしょう。
異世界転生とは、現実世界で神経をすり減らした大人達、特に30代以上の男女のロマンであり、希望なのだと思います。
異世界転生ものが未だに人気な背景には、こういう背景があるのかな…?と、思ってます。