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適応障害体験記⑧〜自身の愛着障害がパワハラを引き寄せた〜
この記事は、前回の記事↓の続きです。
ぜひ、ご覧ください。
愛着障害って何?
愛着障害という言葉の意味はこちらです。
「愛着障害」とは、子どもの頃に周囲の大人との安定した信頼関係が築けなかったことで、対人関係において安心感や信頼感を持つのが難しくなる状態を指します。特に幼少期に、親や養育者が安定して愛情を注いでくれなかったり、繰り返し心の支えが欠如するような経験があると、対人関係で不安や不信感を抱きやすくなります。
というような感じです。
この言葉を初めて聞いた大学生の時の私は、
自分は愛着障害には絶対当てはまらないと思っていました。でも実際は違いました。
愛着障害だから、誰にもNOと言えなかった
愛着障害は、「え、そんなことも?」というような一見小さな問題を含みます。だからほとんどの人に当てはまると言われています。愛着障害による生きづらさの表出の仕方は人によって様々です。
私の場合は、誰に対しても"NOと言えない"ということでした。(いくつかある内の一つです)
私は幼少期から周りの人間、とりわけ両親に気に入られるよう、とにかく良い子ちゃんを演じてきました。全ての動機は、親に認められるため、でした。だから、自分がしたい!と心から思うことではなく、親が認めてくれそうなことだけをやっていた学生時代でした。
本音を言うことで嫌われたくない、見捨てられたくない不安が常にありました。
やめて欲しいことにNOと言えない人間=誰かにとって都合のいい人間になっていました。
パワハラは私自身が引き寄せていた
嫌なことをされてもNOと言えない=誰かのとって都合のいい人間だった私は、パワハラ上司にとって格好の獲物だったと今になって思います。
そもそもパワハラをする人は、自分より立場の弱い人にしか強い態度を出せません。自分の満たされない承認欲求を、一番手っ取り早く満たす方法として、部下をいじめるという選択をとってしまった弱い人間です。
実際に受けたパワハラ
残業をしてやっと帰れると思って席を立った瞬間にわざと仕事を振られたり、
上司のどうでもいい世間話を永遠と聞かされた末に、いざ帰ろうとしたら「俺のせいで帰るのめっちゃ遅くなったね。」とニヤニヤしながら言われ、
挙句「人の不幸な顔見んのが一番楽しいわ」と吐き出すように言われたり。
クラスの子供が見ている前で激しく説教をされたり。
日光アレルギーだった私は、運動会の練習でグラウンドに長時間出ると、肌が異常に赤く、痒くなって、しまいには気絶しかけることもあったため、管理職の先生やその上司には事前に話をして日陰でできることをさせてもらうようにしていました。それに対して、管理職の見ていないところで、こう言われたりもしました。
「お前さあ、外に突っ立っとるだけで、おる意味ないやん」
その言葉に、どう返していいか分からず硬直していた私に対して
「不機嫌な顔しとんなよ。社会人にもなったんなら、自分の機嫌ぐらい自分で立て直せよ」
「不機嫌な態度、撒き散らすなよ」
と大きな声で暴言を吐かれました。
その時の私は、相手のおかしさに全く気づいていなかったので、「そうか、私は不機嫌な顔をしているのか。直さないと。」と思っていました。恐ろしいことです。
自責の念が強過ぎて、異常なまでの相手のおかしさに気付けないし、声を上げることも絶対にできない。むしろ、強い人間の言うことは絶対正しいと考え、相手を尊重しようとまでしてしまう。恐ろしい愛着障害でした。
上司も愛着障害だった
明らかに部下に対して行う言動ではないことが今ならはっきりと分かります。そして、何よりこの上司こそがひどく愛着障害だったと今は思います。以下の点からそう思います。
・自分の利益につながる人には外面がかなりいい。
・聞いてもいないことを延々と部下に教えようとする先輩ヅラな態度
・部下の話は基本聞かない。永遠と自分の話を聞かせる。
・人から言われたことに過敏に反応し、すぐ相手を自分の敵とみなし攻撃しようとする。
・基本的に職場の人や保護者、子供のことを馬鹿にしている。
・学歴コンプレックスがすごかった
私が特に辛かったのは、他の人が見ているところでは私に対する対応が普通なので私のSOSを知ってもらうことがなかなかできなかったことです。
「彼は、上司としてうまくやっているよね」という管理職の見方が前提にあったので管理職に信じてもらうために日々されて嫌なことをメモしたりしていました。
自身が愛着障害であることを深く自覚した私は、愛着障害の克服に向けて自分にできることをやり始めました。今では、愛着障害と向き合ったことで人生が大きく好転したと思っています。
次の記事では、愛着障害克服に向けて実際にしたことを書いてみます。ここまで、読んでくださってありがとうございました。