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適応障害体験記①〜身体に出始める異変〜
私は、教員だった頃、上司のパワハラに遭いました。その経験が、私の人生においてここまで劇的な影響を与えるとはその当時思いもしませんでした。今、なんとなくしんどいと思いながら働いている方にぜひ読んでほしいという思いで、精一杯書きました。
始めは、うまくやっていた。
教員1年目。私は、小学生の頃から憧れていた先生になることができた喜びで胸がいっぱいでした。これから、どんな子供達に出会えるんだろう、自分はどんな先生になるんだろう、と夢を膨らませて迎えた4月。その時の私は、一緒に組む先生が教員生活のほぼ全てということを知る由もありませんでした。
これくらい自分は大丈夫と言い聞かせた5月。
5月に入った頃の私は、子供たちとの尊い時間に毎日奮闘していました。「先生!」と呼んでもらう日常がまだまだ新鮮で、責任感ややりがいをここまで深く実感したのは生まれて初めてでした。子供の顔を思い浮かべながら考える授業構成、教室環境の整備、保護者への対応、その全てに手応えを感じ、「教職は私の天職かもしれない」とさえ思っていたのを思い出します。
でも、完全にキャパを超えた仕事量に体力は追いつかず、だんだん風邪を引くようになりました。そして同時に、上司からのキツイ言動の数々が、どんどん私の教員生活に影を落としていきました。
なぜだろう、涙が出てしまう。
5月も中旬に入った頃から、身体の変化を感じ始めました。まず、夜寝るのが酷く怖いと思うようになりました。明日が来るのが怖かったのです。
音楽を聴く、ご飯を食べる、お風呂に入る、車を運転する、そういった自分一人の世界になった瞬間に、訳もなく涙が出るようになりました。「なんで泣いているの?」と人から聞かれても、「なんでなんだろう」と理由が分かりませんでした。
でも、今思うと、その時から、上司のパワハラが辛くて、苦しくて、怖くて仕方なかったのでした。そんなことに気づくのに、すごく時間がかかりました。
上司を見ると、動悸が止まらない。
身体がしんどさを訴えていることに気付いたのは、職場に着くと動悸が始まるようになったことからでした。始めは、なんだか気分が悪いな、また風邪かな、と軽く捉えていましたが職員室に入って、上司の声が聞こえ、顔が見えた瞬間、思考できなくなり、動悸が止まらなくなりました。そして、また涙が止まらなくなって、急いでトイレに駆け込んで、周りにバレないように泣いていたのを思い出します。このまま、一生出られなくなったらいいのに、と本気で思っていました。
6月。いよいよ、ベッドから起き上がれなくなった。
どんなにしんどくても、学校を休むという脳は持ち合わせていなかった当時の私。それもそのはず、教育現場は周知の通り人手不足で、「先生は休まないでくださいね」という無言の圧力がすごかった。休むことで、迷惑なヤツと思われるのが怖かった。
でも、いつも通り起き上がって身支度をしようとしたある日の朝。
私の身体は全く動かなかった。
もうだめだ、と思った瞬間に、大粒の涙が止まらなくなった。
頭の横にあったスマホをなんとか手繰り寄せ、学校に休みの連絡を入れた。
連絡を終え、電話を切った瞬間、私はなぜか「負けた」と思った。
適応障害になった私
学校に行けなくなった自分を誰かに認めて欲しくて、慰めて欲しくて、精神科を受診した。適応障害の診断が下りた。
私は、自分に初めて病名がついたことにショックを受けたが、後にそれは安心感に変わっていった。
私は、病気だからこんなに辛いんだ、と思えるようになったから。
パワハラを受けてから適応障害の診断を受けるまでの身体に起きた変化や心情の変化を書いてみました。正直、本当に辛い道のりは適応障害の診断がおりた後でした。長くなりそうなので、次の投稿で書いてみます。重苦しい文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。🙏
続きはこちらの記事に書いています。