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適応障害体験記⑤〜子供達に何と説明しよう?〜
この記事は、前回の記事『適応障害体験記④〜回復のための2つの救い〜』の続きです。
今回は、適応障害の診断を受け、3ヶ月後に職場復帰した私が子供達に再会する前夜のことを書いていきます。
子供たちに会う日の前夜、生まれた不安
子供たちに会う日の前夜、私は「明日は、久しぶりに子供たちに会う日だ」ととびきり嬉しい気持ちになりました。
でも、直後には大きな不安が襲ってきました。
その理由は、「子供たちに何と言って、休んでいた理由を説明すればいいか」ということが頭に浮かんだからです。
「子供を子供扱いしたくない、一人の人間として対等に接したい」そういう思いでいた私は、自分が休んでいた理由を「体調不良」などと誤魔化すことはしたくありませんでした。
だから、私なりに一生懸命考えました。
小学2年生でも分かるように、私の思いを伝える方法を探しました。
そうだ、手紙を書こう
教室の28人の子供達に手紙を書くことにしました。
全員に向けて1つのお手紙を書いても、私の子供達への思いが伝わり切らないと思ったので、一人一人に書くことにしました。
私が手紙を通して子供達に伝えたかったこと
私が、手紙を通して子供達に伝えたかったことは、
「急にいなくなって、本当にごめんね」
「心と身体の調子が悪くなって、学校に来られなかった」
「みんなに会えない日々は、本当に本当に辛かった」
「みんなのことを毎日考えて、これから先生はもっと勉強してみんなにとって最高の先生になりたい」
「また、みんなに会えたことがどうしようもなく嬉しい」
「これからもよろしくね」
というようなことでした。
一人につき1枚、小さい文字でびっしり書いて、書きながら子供たちの顔が浮かんでは胸がいっぱいになりました。
でも、ここまで一生懸命になれるのはこの子達だからだと思うと幸せの極みでした。
自宅療養期間に、子供たちと離れ、子供達への愛情がより一層深まったことは私にとってプレゼントのようでした。
これから、この子たちのためにも、パワハラ上司に負けないぞ、という今までになかった感情が芽生えたのでした。
次回は、この手紙を渡した日の子供たちの様子について書いていきます。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。