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映画「カモン カモン」/モノクローム画面に刻まれる叔父と甥っ子の禅問答

こんばんは。ムララボです。
今回もまたしても、家族をテーマとしたモノクロムービーです。舞台は、現代のアメリカ。カモン カモンってなんじゃ?人生とは何かをこどもに教えられることもあるのです。

どんな映画?

突然、繊細な心を持つ少年ジェシーは、父親の看病のために母親と離れて過ごすことに。預けられた先は、久しく会っていなかった叔父のジョニー。ラジオジャーナリストとして忙しく働く彼は、予想外に押し寄せる育児の困難に直面します。大人顔負けの質問攻め、想像力豊かなジェシーの振る舞いに、ジョニーは次第に手を焼くことに。

『カモン カモン』は、そんな二人の奇妙で愛おしい旅路を描く作品です。白黒の映像で描かれるこの物語は、言葉では表せない家族の絆を描き出します。

『カモン カモン』は、何気ない日常の中に、深い絆と愛情を静かに描き出す作品です。白黒の映像は一見シンプルに見えますが、その奥には人間の複雑な感情や関係が繊細に描かれています。特にホアキンフェニックスと子役の自然体の演技が光る作品です。彼らの演技は、一切の作り物感を排除し、まるでその瞬間を生きているかのようなリアルさを感じさせます。

何が面白い映画?

映画全体に流れる禅問答のような会話が、作品の魅力を一層引き立てます。この会話は、人生の意味や家族のあり方について深く考えさせられるものばかり。不思議なことに、モノクロの画面からは色彩を超えた温かさや人間同志の絆が伝わってきます。無彩色の中にこそ、私たちが見落としてしまいがちな人間の美しさや愛が浮かび上がるのです。

誰が出てどんな演技を?

また、リバーフェニックスと子役の対話シーンでは、どちらも飾らない、真っ直ぐな言葉で互いに向き合っています。まるでそこにカメラがあることを忘れてしまうかのような、自然体の演技が織りなす瞬間。まさに映画の心臓部と言っても過言ではありません。

最後に

この映画を通じて、日常の中にある小さな会話や交流の大切さを再確認できます。色に頼らず、心の目で感じ取る人間の絆の物語。まだ見ていない方には、ぜひその目で体感してほしいです。モノクロ映画なのに美しい映画です。

映画はこちから。



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