世界を感動させた理由!「スター・ウォーズ」の発想はどこから来たのか?
いつもお読みいただきありがとうございます。
本日は、あの「スター・ウォーズ」にアプローチしていきたいと思います。
「スター・ウォーズ」を生み出すにあたり、ジョージ・ルーカス監督は数多くの名作や文化的な要素からインスピレーションを得ました。その影響は映画、文学、神話、歴史、宗教、そしてアートまで幅広く及びます。
この名作がどのように生まれたのか、アイデアの源泉とはどんなところにあったのかを調べて共有させていただきます。以下に参考にされた作品や世界観をできるだけ列挙しました!
映画「スター・ウォーズ」シリーズに発想の原点とは?
ここから、ジョージ・ルーカスが影響を受けた作品や文化が「スター・ウォーズ」のどのシーンやキャラクター、ストーリーに具体的に反映されているのか、詳しく解説し深掘りします。(ご案内先は、鑑賞していない、または読んでいない作品がほとんどです。ご容赦ください。)
1. 神話と宗教
ジョセフ・キャンベル「千の顔を持つ英雄」
影響を受けた部分: 「英雄の旅」という物語構造。これは主人公が普通の世界から未知の世界に旅立ち、試練を乗り越え、変化を遂げ、帰還するというパターンです。
具体的な影響:
ルーク・スカイウォーカーの旅そのもの。農場での平穏な日々(「日常の世界」)から、R2-D2との出会いをきっかけに冒険へと導かれる(「冒険への呼びかけ」)。ヨーダとの修行やダース・ベイダーとの戦いを通じて試練を乗り越え(「試練の道」)、最後に自分の運命とフォースを受け入れる(「変容」)。
オビ=ワン・ケノービが「老賢者」として登場する点もキャンベルの影響。英雄を導く導師の存在は、古典神話で頻出します。
仏教
影響を受けた部分: フォースにまつわる哲学やジェダイの禁欲的な生き方は、仏教の「執着を捨て、心の平静を保つ」という教えを反映しています。
具体的な影響:
ヨーダの教えは禅の教えそのもの。「フォースを感じろ」「今に集中しろ」という言葉は、仏教的な瞑想やマインドフルネスの哲学を思わせます。
また、アナキン・スカイウォーカーが執着や恐怖に囚われた結果、ダークサイドに堕ちていく過程は、仏教の教えに反する行動を象徴しています。
キリスト教
影響を受けた部分: 贖罪や自己犠牲といったテーマが、キリスト教の理念と一致しています。
具体的な影響:
アナキン・スカイウォーカー(ダース・ベイダー)が最終的に息子ルークのために命を捧げる行為は、「救済」と「贖罪」の物語としてキリスト教的な解釈ができます。
また、ルークの出生には「選ばれし者」的な要素があり、イエス・キリストのような「特別な運命を持つ存在」として描かれています。
2. 映画
黒澤明「隠し砦の三悪人」
影響を受けた部分: キャラクター構成やプロットの視点。
具体的な影響:
「隠し砦の三悪人」では、下層階級の農民コンビの視点で物語が語られます。同様に「スター・ウォーズ」では、C-3POとR2-D2が冒頭の視点キャラクターとなり、ストーリーの鍵を握る存在となっています。
また、レイア姫が反乱軍の地図データを密かに運ぶというプロットは、「隠し砦の三悪人」における姫君を護送する物語に近い構造です。
ジョン・フォードの西部劇
影響を受けた部分: 風景描写やガンマンの決闘シーン。
具体的な影響:
タトゥイーンの砂漠のシーンは、西部劇の荒野そのものです。特にルークが双子の太陽を見つめるシーン(「二つの太陽」)は、西部劇における広大な土地と孤独感を象徴しています。
ハン・ソロがモス・アイズリーの酒場で賞金稼ぎグリードを射殺するシーンは、西部劇のガンマン同士の対決シーンに似ています。
「メトロポリス」
影響を受けた部分: ロボットデザインと未来都市のビジュアル。
具体的な影響:
C-3POのデザインは、「メトロポリス」に登場するロボット・マリアに明確にインスパイアされています。特に黄金の輝きを放つ金属的なフォルムはそのまま引用されています。
また、コルサント(銀河帝国の首都)の壮大な未来都市像は、「メトロポリス」の工業都市描写に共通点があります。
「フラッシュ・ゴードン」
影響を受けた部分: 物語のトーンとエピソディックな進行。
具体的な影響:
フラッシュ・ゴードンのような直線的な冒険活劇は、「スター・ウォーズ」のストーリーテンポや明快な善悪の対立に反映されています。
また、冒頭のスクロールテキスト(宇宙の奥へと流れる文字)は、フラッシュ・ゴードンのオープニングシークエンスへのオマージュです。
3. 文学と小説
エドガー・ライス・バローズ「火星シリーズ」
影響を受けた部分: エキゾチックな惑星描写。
具体的な影響:
バローズの火星シリーズに登場する荒廃した砂漠の風景や、未知の種族との遭遇が、タトゥイーンの砂漠やジャワ族、タスケン・レイダーに反映されています。
また、主人公ジョン・カーターの冒険譚が、ルークの銀河冒険に通じる部分があります。
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フランク・ハーバート「デューン/砂の惑星」
影響を受けた部分: 砂漠の惑星、権力闘争、精神的能力。
具体的な影響:
タトゥイーンの砂漠は、「デューン」に登場する砂漠の惑星アラキスと酷似しています。
「デューン」での精神力を利用した「心の声」によるコミュニケーション能力が、ジェダイがフォースを使う際の描写と類似しています。
J.R.R.トールキン「指輪物語」
影響を受けた部分: 善悪の壮大な対立。
具体的な影響:
サウロンの「一つの指輪」が絶大な力を持つように、「スター・ウォーズ」の中ではフォースが宇宙全体に影響を与える力として描かれています。
また、ジェダイのライトセーバーには、アラゴルンの剣のような神秘性があります。
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4. 歴史と文化
第二次世界大戦
影響を受けた部分: 帝国軍のデザインと政治的背景。
具体的な影響:
帝国軍の制服やストームトルーパーのデザインは、ナチス・ドイツの軍服や兵士に影響を受けています。
また、帝国軍の巨大戦艦スター・デストロイヤーやデス・スターは、ナチスの「戦艦ビスマルク」や巨大な武器を象徴的に思わせます。
サムライ文化
影響を受けた部分: ジェダイの精神性や戦闘スタイル。
具体的な影響:
ジェダイのライトセーバー戦は、黒澤明映画の剣戟シーンを彷彿とさせます。
また、ジェダイの道徳規範は、サムライの「武士道」に通じるものがあります。
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5. アートとデザイン
ラルフ・マクォーリー
具体的な影響:
ミレニアム・ファルコンやダース・ベイダーのデザインは、ラルフ・マクォーリーの初期スケッチに基づいています。
惑星や宇宙船のデザイン全般において、彼のアートが作品全体のトーンを決定づけました。
↓↓↓ラルフ・マクォーリーのスケッチはこちら↓↓↓
「スター・ウォーズ」はこれらの影響を巧みに融合させ、新しい銀河冒険の形を作り上げたのです。ジョージ・ルーカスの驚くべき創造力と膨大な知識が詰まっています!
やっぱり、名作映画って、過去の名作映画やその原作本に大きな影響を受けてるんですよね。新しい作品は、過去の作品をしっかり"学習"した名匠たちが生み出してるんだなと改めて感じます。特に「スター・ウォーズ」の世界観って、ちょっと大げさに言うと人類文化の集大成みたいなものですよね。だからこそ、多くの人の心を動かしてきたんだと思います。そして、さらにその後のクリエイターたちにも影響を与えていく――まさに感動が連鎖する作品なんですね!
映画はこちらから見直してください。
ハリソン・フォード若っ。
ムララボでした。