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ママ図書⑤「あさきゆめみし」

ご訪問、ありがとうございます_(._.)_

note、、どのnoteを読んだらいいのか。流れてくるnoteを読ませてもらったらいいのか。しかし、二年前とか一年前のとか、ざらに流れてくるから、スキをしても、noterさんに、届くのか、、

今回の「あさきゆめみし」の読後感のように、この世の非常や刹那さを覚えてしまう毎日です。


「あさきゆめみし」は、学校図書にもあるほど、教材にもなる漫画です。あらすじなどは、わたしがどやこやと、書かなくても、何度もドラマ化や、映画化されていますから、ご存知の方々が多いと思います。


源氏の君が主人公ですが、このお方が美形でなかったら、マザコンでなかったら、さみしんぼうでなかったら、「あさきゆめみし」は生まれなかったと思います。

源氏の君が、生涯、探していたのは、自分の母親なんで、実際に出会う女性たちは、もちろん、母親ではありませんから、どの女性に会ったとしても、源氏が満足するわけがありません。

わたしも、そうですが、「あ、この人いいじゃん!」と、必ず「推し」が出てきますが、源氏の場合は、好みがふわふわしてるのか、モアモアの人なのか、女性と一緒にいても、常に目線は遠くをさしているようです。女性陣は、まっすぐに源氏を見ているのに。

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また、衣裳のきらびやかさ、華やかさ、は、ベルばらが西洋の横綱ならば、あさきゆめみしは、東洋の横綱だと思います。絵を見ているだけでも、時間が過ぎていきます。

源氏はイケメンで優しく、口がまわります。「あなたは、たおやかな方だ。」、「手折ってはいけない花なのに、わたしは!」とか、女性の自尊心をくすぐるマメさが売りです。オラオラ系ならば、「まぁ、野蛮な」という感じで、いくら顔が良くても、女御は引いていたでしょう。

マメさが、ずっと続けば良いのですが、他所に目が行ってしまう望遠鏡持ちの源氏ですので、待たされる皆さんは、悲しみの海に沈んでしまいます。

源氏が帰りぎわに明るく一発ギャグなどを言う方ならば、怨みをかったりは、なかったかもしれません。

わたしなど、読んでいて、推しの女御を見つけたら、「光源氏の尻が落ち着きますように」と、願います。しかし、源氏は、違う女御を見つけ、足しげく通っていきます。そういう展開が、続くので、わたしは、推しの女御の気持ちにシンクロして、やきもきしたり、失恋の気分を味わいます。

女性は皆さん、それぞれに美しく、その人にしかない、魅力があります。

独占したがる人もいれば、ひっそりとしていたい人もいるし、正室に申し訳ないから、源氏とは距離をおきたい人も。



花やの店先に並んだ、いろんな花を見ていた

人それぞれ好みはあるけれど、どれもみんな綺麗だね✨

SMAPの歌ではないですが、光源氏は、「どれもみんな綺麗だね」と考える側。

No.1になれなくてもいい。

オンリーワンなんだから。と、考えられなかったから、悲劇が起こった「あさきゆめみし」の世界。


古い時代の物語ではありますが、現代の恋愛、愛憎関係にも、アルアルですから

「一番になりたがる」は、不滅の感情なのかもしれませんね。

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