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漂流の先に。「漂流教室」

ご訪問ありがとうございます_(._.)_これは、私が読んだり観たりしたコレアレを自分本位に好きなよーに書いているだけのnoteです。ご訪問まことにありがとうございます。


漂流教室は、巨匠の楳図かずお先生の作品です。ある日、爆発が起き、学校ごと、未來に飛ばされ、その未來の地で、生きて行かねばならなくなった小学生、教員のお話しです。

あ、扉の絵は、「まことちゃん」です。楳図先生はシリアスホラーばかりではなく、ギャグマンガも描き、「まことちゃん」も人気だったようです。マルチな才能があって、うらやましい限りなのらー。


漂流教室の主人公は、小学生なのに、中二病ぽい荒ぶる翔ちゃんです。

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朝から荒れています。「やるのか?!」などと、小学生の口から自然に出てくるのがアンビリーバボーです。


未來に飛ばされた小学校の中では、先ず理性的にならねばならない大人が理性を次々に失っていきます。食べ物を独占したり、学校のキングになろうとしたりしますが、翔ちゃんたちの結束により、大人は全滅してしまいます。

子供を脅かす大人がいなくなっても、やはり襲いかかってくるのは、飢餓と病気です。

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時空間を越えて、翔ちゃんは、母親に薬を小学校跡地に置くように頼みます。翔ちゃんたちが生き延びていられたのは、お母さんの「絶対に生きている」という執念です。

翔ちゃんのお母さんは、周りが諦めて、小学校跡地に花束などや記念碑などを供えているのを他のお母さんの前で破壊します。死んでいると思うなんて、ナンセンスだと叫び、自分の信念のままに、未來の翔ちゃんの助けになる道具を送ります。母親からのナイフにより、最後、翔ちゃんは、大人に勝利します。



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おとなのひとは「自分のものさし」ができている。なんとも、耳が痛くなる言葉です。

クルクル変わる環境と、いつ自分に起きるかわからない、経験したことない悲劇を「そんなわけはない」で、締めてしまっては、次なる未來は無いのだなと思いました。


漂流教室は、母親の芯からの愛が、未來の翔ちゃんを助けましたが、現代は、必ずしも母親=無限の愛ではないと思います。母親、父親でなくても、血の繋がりがなくても、その人、その生き物を愛し、信じる「力」こそ、切り開くシャベルになるのかもしれません。

未來に起こるかもな環境破壊、人の脆さ、信じるパワー。楳図先生が書き上げた傑作だと思います。


また、いつか、読み返したいと思います。


しかし、これ

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難しい。




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