もう、そっとしとこうよ。「映画Dr.コトー診療所」
閲覧ありがとうございます。今日は、封切り時に映画館で診たのですが、、あ、間違えた。観たのですが、その時は、頭がこんがらがって、整理できなかった、映画「Dr.コトー診療所」を再度、WOWOWで観たあとのコレアレを書いておこうと思います。
あのぉ、ドラマ版を観ていない皆さんには、このnoteは、イミフな内容じゃないかなぁと思いますので、そこのところはご容赦願います。
Dr.コトーの診療所は、沖縄の離島に赴任してきた、コトー先生が、温和な人柄と不屈な精神で、島民たちの、体ばかりか、心まで癒す、観てるこちらも癒されたり、泣かされたりする大人気ドラマです。
何回も一気放送があって、私も大好きで、録画保存しています。
ドラマも素晴らしいですが、なんと言っても、志木那島の衝撃的な緑と海の青が、与える視覚からの
感動が、忘れられません。
今回、映画になったということで、ドラマファンのみんなは、「時間が経った、島でのエピソードの回収をしたいものだ。」と、期待しかない状態で、
チケットを買ったことと、思います。
コトー先生は、間違いない。
のです。古くからのファンは、そう信じて疑いません。
映画は、あやかさんとコトー先生が結婚されていて、時間が過ぎていったのだなと、感慨深く思わせる前からのPR広告でした。
映画が始まって、コトー先生のグレイへア、時任三郎さん演じる漁師、タケトシのグレイを通り越したホワイトヘアに、「年をとったというか、苦労してるんだね」と、じーんときました。
時任さんの子ども役で、タケヒロという青年がいるのですが、今は、28才。予想ならば、医大を出て、
島に帰ってきて、コトー先生を手伝っているに違いない。いゃ、そういう展開にしてちょうだい!
という、ファンの期待は、泣き寝入りという感じで、タケヒロは、医大を中退し、東京の事件で警察から、探されているという、悲しい展開に。
「もう、タケトシ一家をいじめるのは止めてくれ!」
私だけではなく、たくさんの皆さんが思ったことでしょう。タケヒロは、コトー先生に憧れ、頭から水蒸気が出るほど勉強し、普通に頭のよいレベルが違う子たちの中で、底辺ながらも、頑張った。
タケトシは、そんなタケヒロのために、船を売ったり、詐欺に合ったりと、不幸の三段蹴りをくらったような人生です。
映画では、別に、事件は要らないし、あっても、
皆が一丸となって立ち向かうという一つくらいの
アクシデントで、充分だったし、コトー先生のその後が、幸せな状態ならば、ファンの皆さんは、映画観て良かったね。と、思ったはずです。
しかし、コトー先生の最終章を飾るべく、制作サイドが、はりきったのでしょう。しかも、観てくれるお客様に、退屈させないように。。と、苦心されたのだろうなと思います。
この映画では、普通に研修に本土から来た若いドクターが出ています。多分、ジャニーズ枠だと思いますが、King & Princeのメンバーです。このキンプリ先生が、島に住んで、慣れてしまったら、解らない島の矛盾を、赤裸々に、発見し、発言します。私達と、似たような感覚の方です。この方がキーパーソンじゃなかったかなと思います。
映画では、ドラマで、出演した懐かしいメンバーが続々と、リモートですが、出てきます。ドラマファンは、そういう方々が、スクリーンに映るたびに、
「おぉ!」と、懐かしく思ったことでしょう。
コトー先生の島には、絶対に外せない、あの方もラストにやってきます。まさに、大物にふさわしい登場の仕方です。北島三郎さんではありません。
それは、
台風!!
沖縄では、めったに避けてくれない台風氏。映画でも、ゴジラよろしく、上陸します。
ここら辺から、私たちは、
「は?」と、なってしまいます。
まず、まずいなぁと思ったのが、コトー先生が実は急性白血病になってしまった。ということです。
これは、、ドラマならば10話くらいに分けてやってほしいエピソードです。短い上映時間にぶっこむのは、雑過ぎ。コトー先生に失礼。ファンにも失礼。
そして、毎度おなじみ台風なのに、慣れているはずの島民にケガ多過ぎ、タイミング的に重病患者が出過ぎ。備えを厳重にして、家にとじ込もっていて欲しかった。次々と、なだれ込んでくる島民たち。
「先生~」 「先生~わたしを診て~」
と、遠慮無い島の皆さん。鼻血出しながら、心臓手術しようとするコトー先生。ふらふらあやかさん。
わーわーわめく、島民の皆さん。
カオスな状態になり、キンプリ先生が叫びます。
「コトー先生!トリアージ!トリアージしましょう!」
一人だけ、冷静です。そうです。緊急性がある方から診るべきなんで、少なからず、私達も思いました。
キンプリ先生が、「島に残ってくれ。コトー先生がいなくなると、島に医者がいなくなるから」と、頼む、役所の人間に、
「せいぜい、残っても、2ヶ月ですよ!だいたい、この島は、コトー先生の犠牲的精神だけで、成り立っているようなもので、島の皆さんは、甘え過ぎだ!」
と、発言しました。
そうだよねぇ。と、思いました。
だって、コトー先生、いつまでも、人力自転車だし。
朝、昼、晩、関係なく、コトー先生に診てもらっているのだから、島のみんなで、お金を出しあって
電動自転車でも、買ってあげて欲しかった。
キンプリ先生が、発言したとおり、コトー先生だから、時間帯関係なく、診てくれたのであって、
全てのドクターが、そういう方ではありません。
例えば、この方!
↓
ブラックジャック先生が、免許有りという設定で、志木那島に赴任しても、難病の患者さんにも、
優しくは無いでしょう。
コトー先生ならば、
「いま、お金が無いから、漁で、捕れた魚を置いておきます。すみません。」
と、お願いしても、笑って許してくれますが、
ブラックジャック先生ならば、
「命の値段は、貧乏人も、金持ちも同じだ!甘えるんじゃない!」
と、怒り爆発するでしょう。
お金が欲しくて、言うのではなく、
どれだけ、自分が生きたいのか。元気になりたいのか。生命への執着心を試しているのだと思います。
「先生、わたし、体がだるくて、もう、耐えられない!悪い病気かも!」
という女性に、
コトー先生ならば、
「大丈夫ですよ。今、診てみますね。」と、あの、泣きそうな優しい笑顔で言ってくれて、患者さんも、癒されますが、
ブラックジャック先生ならば、
「そうかい。それなら、今すぐ楽にしてやる。安心しなさい。」
とか、言われて、患者はびびって走って帰ってしまうかもしれません。
いろいろ考えれば、考えるほど、
あの島は、コトー先生だから、なんとなく、平和だったんだろなと思います。
映画のラストは、書きませんが、観るお客さんが、それぞれ、どう受けとるかは、別れる、不思議な終わり方でした。
私としては、コトー先生が、銀の竜の背に乗ることなく、いつまでも、あの島で、穏やかに暮らして欲しいなと思います。
映画「Dr.コトー診療所」
いろいろ書いちゃいましたが、またコトー先生を観ることができて、とても、嬉しかったです。