ど根性美容室。な話し。
閲覧ありがとうございます。
今日は、わたしがいつも行っている美容サロンが
移転新装したときのコレアレを書いておこうと
思います。
2月のとある日曜日、行きつけの美容室で担当さんが、カラー中ににじり寄ってきたので、読みかけの
「ハイキュー!!」を置いて、そちらに顔を向けました。
「あのぉ、RIAさん、実は、、こちらの店舗は、男性サロンにチェンジして、美容部門のサロンは、○○
の方に、4月から新装移転することになりまして」
「えっ!!」
(そうなんだ、、ここは歩いて五分だし、担当さんは
長いから、お気に入りだったんだけど、遠くなるなら考えよっと)
と、新たなる美容室巡りも、それはそれで、良きかなと思いながらも、残念そうにうなずくと、
「理容室が、減ってきているし、男性のお客様が増えて、予約が取りにくくなったんで、、」
「男性でも、美容室には行きますよね。」
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「はい。でも、年配のお客様が、増えてまして、
思いきって、理容専門にしようかと、そういう
流れになりました。」
「あー!床屋さんなら、行きやすいかも
しれませんよね。子どもとかも。」
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「それで、、RIAさんに、良かったら、是非とも
引き続き、ご来店を願いたいんです。ちょっと遠くなるから、心苦しいのですが。」
「うーん」
「電車で一駅、そこから、バスに乗って15分です」
「うーん」
「東口から出て、調べたら、11分、25分、45分の時刻のバスがありました!RIAさんの着いた時刻の予約で構いませんから!」
「うーん。(めんどくせぇなぁ)」
「近くには、有名なケーキ屋もありますし!ドラッグストアも、あるので!ついでに、買い物があれば、うんぬんかんぬん」
「ぜひとも来ていただければ!」
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美容サロンは、施術に、時間がかかるから、
正直、移動時間には、時間をかけたくないなぁと
いうのが、本音でした。
しかし、この美容師さんは、わたしのクセを知ってるし、長いから、それなりに気を遣わないし、
値引きシールが貼られるまで、粘る買い物ピープルみたいに、油断ならない目付きをしていたので、
「じゃあ、行ってみます」
と、次回予約をとって、帰りました。
4月に入り、予約した日にちに、行ってみると
「RIAさん!ようこそ!」
「あっ、ママさん!スナック開店おめでとう!」
と、言いたくなるように、店内は、お花の贈り物が
いっぱいでした。
店内を案内してもらうと、なるほど、設備は、最新式みたいで、シャンプー台から、椅子から、ピカピカとしていました。
一角に、銀行のローン相談コーナーみたいな小部屋があり、シャンプー台と、施術台が、あったので
「あそこは、個室なんだね。」と、聞くと
「身体に支障がある方、他のお客様が苦手な方、
シャンプーがうつぶせとかじゃないと、ムリな方に
ご利用いただきます。」
(なるほど!多様化か!)
お金がかかってそうだなぁと、思いながら、
カラー剤を塗ってもらっていると、隣の席に60代くらいのご婦人が座り、
「わたし、白髪染めが疲れるから、もう止めて、カットだけにするわ。もう、いいの。」
(グレイへアというのにするのかな)
「お客様!それでしたら、思いきってブリーチしましょう!今はご年配の金髪も珍しくなく、白髪が目立ちませんから!」
「えっ!金髪?!」
「あっ!職場の決まりで、金髪がダメなら、オススメしません。」
「あ?いえいえ、働いてないけど。お友達とかが
びっくりしないかしら」
「白髪染めの手間が、多いに無くなりますし、華やかな印象になりますよ。試しに一度、やられてみては?」
「そうね、、じゃあ、やってみようかしら。わたしも入院したりとか、美容室に来れない時も来るかもだから」
「入院する前のカットもお任せください!!入院前カットがございますので!!」
(入院前カット~??)
「枕に襟足が付きますと、不快になる場合がありますので!ストレスなく療養していただけるように
うんぬんかんぬん!」
もはや、固まってしまったご婦人に、美容師が
話しているのを思わず、聞き入ってしまいました。
結局、説明を聞くのに疲れたご婦人は、白髪染めとカットの
いつものコースにしたようでした。
(美容室も、いろいろと幅を拡げないと、お客様を
確保できないんだな)
商売の厳しさをしみじみと思ったわたしは、
会計をして、
「次回予約はいつにされますか?」
と、聞かれたので
「そうだなぁ!ちょっといろいろ忙しいから、
半年先にしようかな!」
と、冗談、おちゃめぎみに笑いながら、言うと
「半年先でございますね!半年先のカレンダーを
いま、お出ししますので!!」
と、燃える闘魂みたいな、目付きで、言われたので
「あ、来月でお願いいたします、、」
と、気合い負けして、予約を入れたわたしです。
商売も、だけど、商売人も、なめたらあかんなぁ、
SLAM DUNKみたいに、ボール(お客)に食いついてくるなぁと、思いながら、駅に向かったその日でした。
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