さぁ、出発だ。「母をたずねて三千里」
閲覧ありがとうございます。
今日は、映画「母をたずねて三千里」のコレアレを自分本位に書いておこうと思います。
あまりに、有名、名作な物語だから、ストーリーとかは、追わなくても、皆さんがご存知だと思います。
この漫画は、なんと!調べたら、全52話だったのですね!凄い!今なら韓流ドラマや中国ドラマしか
50話越えは中々無いと思います。
あらすじは、それでも、書いておきますと、マルコが母を探しに12000キロを旅します。
「マルコ」ですよ。「まるこ」では、ありません。ちびまる子ちゃんのお母さんなら三メートルも移動したら、家のどこかで見つかるでしょう。
しかし、マルコの年齢(11才)に近い時に観るのと、
親の年齢に近くなって観るのとでは、視点が違い、
涙したり、理不尽に感じたり、疑問に思うことが
頭によぎったりすると思います。
うちの母親などは、昔は泣かなくても、今は泣ける場面が多いと言っています。
マルコの父さんは、ドクター。
ドクターなのに、なぜ、嫁さんを出稼ぎに行かすの?と、思いましたが、それは、ボランティアで医療をしているから、持ち出しが大きい。
でも、でも、、自分の家族を犠牲にするのは
どうなのかな。マルコはまだまだ小さいのに。
マルコのこの悲しみをグッとこらえた表情!
いつ見ても、泣けます。つぎはぎにも泣けます。
マルコがなぜ、旅に出たかと言ったら、お母さんから来ていた手紙(お金も)が、途絶えてしまい、不安でいてもたってもいられなくなったからです。
実は、叔父さんが、故意に止めていました。
こういう、親族間でも、あり得る、大人の人間の弱さや、狡さを、赤裸々に出してくる辺りは、容赦ないなと思いました。
「こども劇場」
なのに。。
「渡る世間は鬼ばかり」のような展開です。
マルコは、勇敢にも、一人で旅をして、お母さんに会いにいく決心をして、応援するお兄さんが愛猿の
「アメディオ」くんをお伴につけます。
マルコが旅をする道程は、決して穏やかではなく、
天候や、他人からの妨害や、病気などにも、行く手を阻まれたりします。
しかし、マルコは、ぜったいに
「母さんを見つけるんだ!会うんだ!」
という信念と、曲げない正義により、平坦ではない道を進んでいきます。
同年代の少女がいる人形劇一座と知り合いになり、
お互いに助け合いながら、進んだりもします。
この劇団。お父さんは小五郎のおっちゃんみたいにちょっと頼りないのですが、娘二人は、ちょっと覚めた強さがあり、好感が持てます。聞けば、娘たちの母親は、子供を捨てて、逃げてしまったらしいです。この娘たちなら「母を探して」100メートルも行かないでしょう。
「なぜ、探さないといけないの?罰ゲーム?」とか言ってそうです。
こういう内容も淡々と出してきます。
「カルピス劇場」
なのに。
近くまでやっと行けて、お母さんに会える!と、なったのに、タッチの差で、すでにお母さんは違う場所に移動していたりして、視聴者のジレンマを誘います。脱力するマルコに、かのノーベル賞受賞者のお言葉を投げてあげたくなります。
「最も強い希望は絶望から生まれるのよ!マルコ!」
物語は、お母さんが病気で危ういという状態のときに、マルコが到着し、マルコという特効薬を得て、
お母さんは回復に向かいます。
そして、お母さんといっしょに懐かしい我が家に帰ります。
この物語は、「母」をたずねることを目的として、
展開していきました。「いじらしい」、「けなげな」、「母親愛に満ちた」、など、感想を持つことでしょうが、
マルコ自身にとって、あの時は、体の、心の中からの自然な叫びが「母を探せ」ということだったのだと思います。ただ単に、お母さんがいないとさみしいから。とかだけなら、そういうさみしんぼならば、お父さんの元にいるはずです。
現代なら、「自分」を探してます。という人が多数だと思います。
自分探しの旅に出かける方々もいますが、自分は探すものじゃなくて、理解するものだと思いますので、どこかに出かけなくても、職場で、家で、あらゆる場面で、自分が「どう思ったか」、「どんなことに腹が立つか」、または、「好ましい感情を抱いたか」、経験していくことで、1枚1枚、衣が取れて、純粋な自分がわかるのでは、なかろうかと思います。時間が、かかりますよね。
自分より、家族や、友人や、近しい人が「自分」の
ことを知っていることが多いです。
「あなたは、こういう人間だ」、
「あなたには向いてない」
こう、助言されて、イラッときて、
「もっと居心地が良い、自分を認めてくれる」場所を探して浮気したり、異国に旅に出る人がいるのかもしれませんね。
自分が変わるのが、一番早いんですけどね。お金もかかんないし。
わたしは、まだまだ何かをたずねている途中で、
マルコのように、ぼろぼろになったり、寝ぐせが付いたまま、外に出たり、いろいろとあると思いますが、
マルコがやったみたいに、一つ一つ、向き合って逃げずに歩いていきたいものだなと思います。
「母をたずねて三千里」
今、夕方に放映しても、みんな、観るんじゃないかなと思う殿堂入り名作マンガです。
カルピス劇場って、凄い劇場だったんだなぁと
思います。