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クラスに1人はいるデブがいないせいで


私が通っていた女子校のクラスは皆細くて運動神経がよかった。どちらかといえば運動が苦手な私は徒競走もテニスもバレーも全部最下位で辛うじて保健分野の筆記試験の成績で優をもらっている状態だった。中学まではクラスに自分より運動が苦手でふくよかな女子がいたから自分を運動分野の最下位と捉えたことはなかったけど高校で初めて自分より運動神経のいい人に囲まれて心が折れた。皆運動神経が良くて細くて肌が白かった。
そこから月日は流れある日、大学の友達とラウンドワンに遊びに行った。スポッチャでテニスしたりバトミントンしたりとひたすら体を動かした。私は、高校の頃あんまりにもミスをするから失敗したら即座にごめん!と謝る癖がついていたからラウワンでもミスするたびにごめん!と言っていた。
一方、この2人は自分がミスしてもニコニコしてるだけで謝ったりしない。私の通う大学は体育が必修ではないから初めて2人がスポーツをする姿を見たけど2人ともお世辞にも運動神経はよくなかった。性格がおっとりしているからキビキビしたスポーツの世界とは相性が良く無いのだと思う。でもそこで気づいた。これでいいのだ、と。別に楽しければ多少できなくてもいいじゃん、と彼女たちは背中で語っていた。
勝ち負けにこだわってしまいがちな自分の性格も少し見直した方が良さそうだなと感じた。

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