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献忠:中国无差别杀人事案
作者:海隅苍生 发表日期:2024.11.12
来源:微信公众号“海隅苍生” 转自中国数字时代
“献忠“現象については、“海隅苍生” の微信が近年の献忠事案をうまく整理してくれている。今年に入って突然顕在化した現象ではないことが、同微信がリストアップしている2018年以降の事案からも明らかで、ここ数年来の中国社会の病理をあぶり出している。
同ポストの概要およびとりあえずの感想は以下の通り。
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景気低迷が長く続くと、人々が生活に自信を失い、不安、焦燥、諦念といった「弱勢」意識に囚われるのは確実!
事案発生の地域分布としては、北部は渤海周辺の山東省、遼寧省、吉林省、北京市に集中。中原、北西部には発生は見られず、南方が大部分を占める。大多数が暑い季節(!)に発生し、湖南省、広西チワン族自治区、上海でも多く発生している。
加害者と被害者間には直接の繋がりはない。すなわち,無差別の殺傷行為という点が最大の共通点だ。
凶手、すなわち,殺人犯は50〜59歳の比率が高く、つまり所謂65后、70后、75前世代で、個人の生活や感情的要因の影響を受け易い世代ともいえる。
彼らは 1980 年代後半から 1990 年代前半に育ち、青春時代を1990 年代から 2000 年代前半に過ごした世代。中国が市場経済に参入したばかりで、至るところに野蛮なまでの成長と秩序欠如に彩られ、価値観が混乱を極めた時代。郷鎮、城中村、衰退した工業都市では、ナイフによる経済犯が横行し、当時の多くの青年はそれに慣れていたとも言える。
2022年以降、伝統的産業の多くが低迷、中小企業の倒産、廃業現象が顕著となった。過去 10 ~ 20 年と経営を続けてきたものも突如としてビジネス継続の能力と意欲を失い、この世代の多くの男性が大きな喪失感を経験し、極度の認知症に陥るのも不可避的であったかも知れない。
更に、50歳から60歳という年齢は、男性の身体機能が急激に衰退し、疾病による困惑も拡がる年齢段階で、労働能力の減弱、情感問題、または長期にわたる孤独感を抱えている人が悲観的、絶望にも陥りがち。ゆえか、これらの男性殺人犯の多くは離婚ないしは未婚で独身。
このように無辜の人々に大きな危害を加える事案では、犯罪者の多くが基本的な人間性を欠いており、また多くが精神を病んでおり、憎むべきか哀れべきか、多くはその両方であることも。マクロ社会的な観点からすると、これらの個人的な悲劇は、多かれ少なかれ過去の時代に責任がある。となると、此種の無差別事案には高い伝染性が窺われることとなる。
中国は貧窮落後から現在に至る混沌とした発展を経験しており、精神的トラウマや人格障害を抱える国民や反社会的犯罪者の予備軍が相当数存在することは避けられない。無差別殺人という悲劇を減少させ、回避するには、最悪の事態を防ぐ効果的な政策を導入する必要がある。
2018年
2018年4月17日18时14分许,陕西榆林米脂县一所中学附近发生一起伤害案件,一前退学学生持匕首行凶致9死19伤。
2018年5月13日18时23分,成都盐市口越野车冲撞行人,3伤,凶手男,62岁。2018年6月6日晚,河北唐山市男子开车冲撞碾压路人,7死2重伤。
2018年6月28日,上海世外小学持刀杀人案,2名男童死亡。
2018年7月30日杭州一女子穿拖鞋开车失误撞向行人,5死12伤。
2018年10月26日,重庆某幼儿园39岁妇女持菜刀砍伤14名学生。
2018年10月28日,重庆公交车司机与乘客口角后坠江,死15人。
2018年11月,杭州上城区39岁女随机砍路人,2伤。
2018年11月,辽宁葫芦岛男子驾车撞向放学过马路的学生,6死20余伤。
2019年
2019年5月16日 深圳癫痫病患者开车冲撞人群,3死1重伤。
2019年5月24日下午,江西南昌红谷滩新区凤凰中大道随机杀人案,凶手男,32岁。
2019年7月31日 重庆南岸区一18岁男因女友情感问题随机杀1人。
2019年8月28日,广州番禺区地铁站48岁男无差别砍人,伤3人。
2019年9月23日 湖南湘潭货车司机因制动失效撞倒赶集行人,20死22伤。
2019年12月6人,北京丰台区马家堡一57岁男子盗开小型工程车辆,冲撞路人和车辆,2死7伤。
2019年12月19日20时许,上海新闸路西康路附近无差别砍人,2人伤,凶手男,57岁。
2020年
2020年6月4日08时30分,浙江苍梧县旺甫镇中心小学持刀伤人事件,41人被砍,1人重伤二级、7人轻伤一级,23人轻伤二级,10人轻微伤。
2020年7月7日12时,贵州安顺公交车司机开车坠湖,21死15伤。
2020年9月7日湖南桑植某学校附近男子持刀伤人,4学生受伤。
2020年9月21日早晨,广州番禺区钟村一幼儿园门口发生持刀伤人案件,男子砍伤5人,其中2人死亡。
2020年12月27日,辽宁开原62岁男捅刺行人,7死7伤。
2021年
2021年4月17日,成都天府新区男子持刀伤人,4人受伤。
2021年4月28日14时许,广西北流新丰镇,一男子持凶器闯进一幼儿园对午睡中的孩子进行砍杀,2死16人伤。
2021年5月22日,大连中山区某男投资失败开车撞人,5死5伤。
2021年5月29日,南京秦淮区41岁男子开车撞人并持刀伤人,8人受伤,其中4人危重。
2021年6月5日16:26-16:35,安徽安庆人民路商业街、人民路、宜城路等路段25岁男青年用网购单刃尖刀连续捅刺行人20人,7死13伤。
2021年8月16日,甘肃临洮县洮阳镇一工作人员街头持刀行凶伤害3名孩子,2死1伤。
2022年
2022年4月14日上午7时58分,甘肃岷县岷阳镇陈家崖村一男子持刀对幼儿园孩童进行无差别砍杀,造成7人受伤。
2022年7月9日,上海瑞金医院某男因投资失败无力偿债捅刺多人,6重伤9轻伤。
2022年7月26日,四川乐山36岁男子无差别杀人,3死2伤。
2022年8月3日上午,江西省吉安市安福县某幼儿园凶手对孩子无差别砍杀,3死6伤。
2023年
2023年1月11日,广州天河区宝马撞人案,6死20余伤,凶手男,23岁。
2023年4月8日,重庆渝中区某公园持刀伤人案,1死3伤;2023年4月8日20时42分,河南平顶山47岁男驾车冲撞某人造成3死7伤。
2023年5月6日,湖南长沙某幼儿园持刀伤人案,2死14伤;
2023年7月10日,广东廉江幼儿园砍杀事件,6死1伤,凶手男性,25岁。
2023年9月23日,青岛李沧区无差别伤人,2人。
2023年11月9日20时许,深圳龙华区37岁男持刀伤人,1死3伤。
2023年12月24日16时许,成都新都区同福路21岁男持刀伤人,受伤5人。
2024年1月至今
2024年3月1日13时40分许,山东省德州市德城区,46岁男子开车冲撞行人,2死6重伤。
2024年4月24日11时许,沈阳铁西区一男子在一家会所门口持水果刀伤人,8人受伤。
2024年5月7日云南镇雄泼机镇人民医院城南院区中年男性持刀伤人,2死21伤。2024年5月20日12时,江西贵溪市文坊镇明德小学一45岁女性闯入校园用水果刀伤害6人,两人死亡。
2024年5月20日晚,湖南郴州苏仙区公园内,35岁男子无差别攻击,是3人死2人受伤。年龄和时间来看,不排除是大龄单身青年因择偶难报复社会。
2024年6月10日吉林四美国外教被砍,凶手男,55岁。
2024年6月24日苏州日本人学校砍人案,致死一人,凶手男,52岁。
2024年6月19日,上海地铁站,一54岁男子用水果店无差别砍人,三人受伤。
2024年6月28日,广西防城港,小区22岁保安和住户夫妻冲突,夫妻先打保安,保安再杀这对夫妻。
2024年7月4日,沈阳铁西区兴工南街阳光花园小区无差别持刀砍人案,3死1伤,凶手64岁有精神病史。
2024年7月27日凌晨0点10分许,湖南长沙开福区月湖街道机动车撞人,8死2重伤3轻伤,凶手男,55岁,月湖街道居民。
2024年8月31日,广西防城港,2老人3小孩被杀,凶手男,53岁。
2024年9月3日,山东泰安东平县佛山中学附近路上中巴校车撞人,11死13伤。
2024年9月18日,深圳日本人学校附近,44岁男子刺死一名学生。
2024年9月30日,上海松江区松汇中心超市内男子持刀伤18人,三人死亡,凶手37岁。
2024年10月28日,北京海淀区万柳中关村三小校门口,50岁男子持刀砍伤2成人3学生。
2024年11月7日,湖南长沙岳麓区学士街道办事处裕园小区持刀伤人案,三人死亡。
2024年11月10日上午8点34分,广东江门开平市一轿车马路上冲向行人,8人受伤,凶手男25岁。
2024年11月11日,珠海撞人案,凶手62岁,35死43伤。
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小 括
これら凶手の特性として当局が指摘しているのが下記三低三少および八失人員。いずれも自らを“弱勢”と看做すいわば改革開放レースの《負け組》グループだろうか。
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当局によるこうした問題の所在の指摘こそ精確だとしても、問題はその対処如何にある。これら三低三少および八失人員へのヨリ高圧的な管理強化による締め付けを通じ、献忠事案の伝染を抑え込もうとするのか、それとも“弱勢”心態をもたらす大情況そのものの改善に向かうのか、それはまさしく一に習近平の判断に懸かっている。
具体的には、習近平にどこまで精確な事態が報告され、彼がどこまで「望ましき」判断を下すことができるのか、彼の周囲の側近たちが殿のご機嫌を“忖度”し、献忠事案の持つ大きなインパクトを薄め、事態を過小評価したショボい報告捏造に陥ることはないであろうか。
その点では、直近の11月11日時点、珠海での35人死亡、43人負傷という大型事案発生直後、習近平が直ちに「重要指示」を発し、即座に対応に動いたことを想起すれば、習近平の精確な事態把握の可能性を見出すこともあり得よう。白紙革命の「衝撃」からコロナ政策が突如大転換された昨年の事実もそれを補強する事柄かも知れない。
一方、デジタル技術を駆使したパノプティコン装置が機能しているというデジタル・レーニン主義への信奉からすれば、敢えてこれら“弱勢”グループへの救済に動く可能性は低いとも考えられる。更には、コロナ政策を急転換させた後、白紙革命参加者への逮捕拘禁等の高圧姿勢の展開は「維穏」という名の下の党支配構造の維持に汲々とする専制君主、習近平という像も拭い難い。
翻って、その“弱勢”グループとしては、下記のようなさまざまな類型があるとされている。
![](https://assets.st-note.com/img/1732335296-RYBeWuwjV6Siy9GAgHdM14zJ.png)
とりわけ注目されるのが、いわば“勝ち組” と目されるエリート層にも拡がる“弱者”認識。エリート幹部層では、年功序列制度の下、“潜規則”、 激烈な競争と責任制度に苛まれ、ネット輿論の厳しい眼もあるものの、手取りは少ないと弱者意識を強める。ビジネスエリートとて、いつ何時その高報酬の地位を失うのではと危機感を募らせる。知的エリートも、その冷遇を嘆き、特に陽の当たらぬ学問分野では“落漠”感が強いという。
![](https://assets.st-note.com/img/1732669876-PyarXiMlx2CWbOAZkLBSG8Tn.png)
これは、過剰な内巻の帰結だろうか?となると、真の強者は何処だろう?
こうした点からすれば、この無差別殺傷事件を弱者の社会性報復と一刀切に論断することは適切とは言い難い。弱者中でも、経済貧困の貧しき弱者による犯行のみではないからだ。弱者にも、経済貧困、能力貧困、権利貧困、理想貧困等々さまざまな類型が存在している。
![](https://assets.st-note.com/img/1732676619-PGlc4OFEqAxoB1hTvjf2JV89.jpg?width=1200)
従って、こうした事態は、社会心理学でいうところの代理報復Vicarious retributionと称するのがヨリ適切ではあるまいか。“弱勢”心態、すなわち,被害者意識に苛まれる中、加害サイドからの更なる攻撃への報復として加害者集団成員に対して不特定、無差別に行う復讐、報復行為である。まさしく冒頭に見た頻発する無差別仇殺事件の大背景はここにあるが、この献忠の高い伝染性からヨリ多くの弱者集団による集団的代理報復へと進展することが危惧される。
果たして、習大大の決断や如何に…
[了]
#献忠 #無差別殺人 #中国 #弱者 #代理報復Vicarious retribution #代理報復 #社会性報復