【初めてのトレラン🏔️】びわ湖バレイってスキー場ちゃうん?走れるん?
___時は遡ること1ヶ月。
ボディビルを終えた開放感に満ちた私を待ち受けていたのは、そう、山。
予定管理がアホなのか、ボディビル本番のちょうど1週間後の日曜にトレイルラン、正確にはスカイランの大会を控えていた。しかも初出場。
1つ前の記事でボディビルダーへの道のりを詳細に書いているので(詳細すぎるから流し読みして)その後の1週間の話をしようと思う。
1.なんでエントリーしてん
まず、おかしい。
ボディビルに向けて魅せる筋肉をつけ、時には水を我慢してまで極限まで身体を絞ること、山を駆け上り駆け降りるスタミナ、技術、枯渇しないための食事。この相反する2つの競技をなぜ、隔週にしたのか。
理由は単純。テスト前で部活がオフになるのがこの1日しかなかったから。
これはこの日に出場せざるを得なかった理由であるが、トレランを始めたきっかけは、ドイツ人の友達に誘われたから🇩🇪
専門で地質🪨をやってる身として、野外調査で山にいく機会は今までもよくあった、というか、前期はほぼ毎週いろんな地層を見に行ってた👁️🔍
てことで山登りは好きだし、走るのも好きだし、山で走るってもうそれ最高やん〜くらいの軽い気持ちで始めた😀
1つ前の記事読んでくれた人ならわかると思うけど、これもノリ。特に深い理由はない。
2.大会について
冬場はスキー場⛷️として使われる「びわ湖バレイ」の山頂まで、ロープーウェイもゲレンデリフトも無しでひたすら脚で駆け上るレース。もちろん、降って帰ってくるとこまでがレース。
種目が何個かあって、私が参加したのは
大会ホームページ👇
3.練習
そもそもランニングシューズ👟かトレッキングシューズ🥾のどっちかしか持ってなかったから、トレラン用シューズを買った😆
それで何回か近くの山走ってみた🏔️🏃♀️
YAMAPってアプリで、走りたい山とそのコース選んで、大会の半分くらいの距離(7〜8km)を何回か走った!
あとは減量のための有酸素で、体力は高校の陸部時代とまではいかんくても結構戻ってきてた。
4.持ち物リスト
トレラン完全初心者の私、ボディビル終わるなり図書館とかYoutubeでとにかく勉強した!!
〜購入品リスト〜
・トレランシューズ:ナイキトレイル!アシックスの高すぎて諦め、セールしてたナイキ、7000円くらい
・トレランのリュック:ほんまはブランドの欲しかったけどこちらも高すぎて諦め、楽天の2000円くらいのやつ
・非常用アルミシート(写真右上):100均。低体温予防のため必携装備らしい。
食料についても、色々ネットとかで調べて
という計算で大まかに見積もったカロリー分入れた!
・ゼリードリンク⭕️
・羊羹⭕️
・ナッツ😒
・カロリーメイト系🤨
・さけるチーズ(甘いのばっかりと思って入れたけど無理すぎ😔)
・塩分チャージ⭕️
・アミノ酸😕
結局⭕️のやつしか口に入れる余裕なくてこんないらんかった😛
あと、スポドリ600mlが2本!
リュック入れて測ると2.1Lやった!
5.いざ出陣‼️
陸上部時代思い出す、あのスタート前鼓動が高まる感じ🫀たまらんな
初めは制限時間内にゴールできるだけで素晴らしい!とか思ってたけど、大会ってなると一丁前にレース前、King Gnuの『飛行艇』聴いてアップしたりして士気高めてった🔥
目標としては、ようわからんけど今までの練習を踏まえて3時間くらいと(バリテキトーに)見積もる。
スタート前は周りの人の装備見てビビりまくり。
偏見でしかないけど、膝のカラフルサポーターしてない・サングラスしてない・スタート前ぐるぐる首回してない、人らはプロではないと見て、心の中で「こいつには負けん」って勝手に敵対視してた(ごめんなさい😔)
応援に来てくれた家族は、ロープーウェイで先に山頂まで上がり、エイド地点の応援場所へ。
周りの人たちもジャンプしたりしたり、パンパン太もも叩いたりしてて緊張が高まる。
カウントダウンが始まり、3・2・1・スタート!!
とりあえず、女性集団の前半には絶対い続けようってことだけ考えてた。
スタート直後のペース、わからんすぎて、気づいたらめっちゃ前の方。
初め緩やかな土っぽい斜面だったけど、ガタガタの岩肌の急斜面になるにつれペースがどんどん落ちる。
やばい、置いてかれる
その時タイムを確認すると、まだ30分も経ってない。このペースで行くと途中で進めんくなる、と判断し、練習の時みたいに呼吸だけに集中して周りを気にしないようにした。
友だちが「好きな1曲4分として、45回歌ったら3時間経つで〜」って言ってたの思い出した。いや、多いわ。とか思いながらビヨンセのCrazy In Loveが脳内リピされ出す。
なんでそれなん。
そんなしょうもないこと考えてたら、ちょっっとだけ気紛れて楽しくなってきた😀
足元しか見てなかったんが、周りの木🌲とか地層にまで(職業病)目が行き始め、山の風が心地良い。🌬️
ちなみに蓬莱山頂の気温は0℃。🥶
レース中の写真はほぼ無いんやけど、打見山頂で待っててくれた父撮影の写真たち
「もえ〜〜がんばれえええええ!!!」
そんなん泣いてまうやん。まだ半分以上あんのに。
この時の自分は、もう「とにかくゴールすればすごい」思考から、「絶対3時間切ったんねん」になり、「やばい、こんなとこで止まってたら抜かれる」って完全勝負モードに入っており、応援に元気もらいつつ先を急ぐ。
ほんでこっからがえげつない。
スキー場、登って下る。
いや、ありえんくない?
ふくらはぎパンパンでもうちぎれる、思いながら、「止まったら死ぬ」って自分に言い聞かせて何とか進む。
勾配マシにするためにジグザグに進んだり、急斜面で伸ばされすぎたアキレス腱おかしならんよう横向きに歩いたり、ほんまに必死。
山頂から折り返してきた下の人たちとすれ違う。
明らかに涙出てゼーゼー言ってる私に、下りのプロっぽい人がふぁいとー!って言ってくれたり、横で登ってる死にそう仲間がこっち見て、目で「がんばろな」ってゼーゼー言いながら訴えてきてくれてるの感じたり。
素敵やな。
なんで自分でお金払ってこんなきついことしてんねやろ、とか一瞬頭をよぎった時もあったけど、そんなんじゃないねん。
頑張り続る自分であるために、挑戦し続ける。勝つためでもない。自分が自分のこと、好きでいるために頑張りたい、勝ちたい。
あっ、山頂きた
大会運営のスタッフさんと、山頂のチェックポイントでタッチして折り返し。
ふーーーーー、やっと。。
ここからは、正直あんまり覚えてない。
折り返しのエイド地点で持ってきた羊羹とか口に放り込んで水で流し込んだ。
やっぱり下りこそ技術のない私は根っこにつまづいて転んだり、雪溶けの土で滑ったり、ぐだぐだだった。少なくとも10人には抜かれたと思う。けどあとは下るだけだ、と思うと気持ちが軽くて、案外足は動いた。もう全身痛かったけど🤕
ほんまに記憶がないんやけど、気づいたら歓声とか、ベルの音が聞こえてきて、「あ、もうゴールなんや」ってなった。
最後の力を振り絞って走る!!
フィニッシュラインのタイマーを見ると!!
やった!2時間台!!
私がラストスパートダッシュしたせいでお母さん、フィニッシュ写真間に合わんかったらしい😂
ゴールしたらもう、一気に力抜けてもて「もう歩けんかも」ってなった。
だけど何よりもゴールできたことがまず、嬉しすぎて心はスタート前の7倍くらい元気やった!!
6.帰り道
大会表彰式後のじゃんけん大会。
なんと最後の1人にまで勝ち残り、スキー場のリフト無料券ゲット😆‼️
ウインタースポーツ全くやったことなかったから、これもまたチャンス😏ってことで既に2回も年明けスノボ行く約束した!!
帰り道に見つけたお団子屋さん🍡
すんごい速さでお団子頬張り気持ち悪うなりながらも幸せすぎてあの味は一生忘れん。
今回、初めてで練習不足やったし今度こそ本気で頑張ろ、思って年明けの大会にもエントリー。
私はほんまに「止まったら死ぬ」のかもしれない。