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素敵な絵描き屋さんの話

私、クライミングジムでバイトしてるんだけど
今日素敵な絵描き屋さんに出会ったからその話。

ちびっこ画伯

プリキュア好きの女の子

絵描き屋さんは4歳。プリキュアが大好きで天真爛漫な女の子。

デリシャスなんたらプリキュアについて、私に目をキラキラさせながら教えてくれる。私はほとんど聞き取れてないけどね。

クライミングは特別好きという感じじゃないみたいだけど、お父様ががっつりクライマーだから、連れてこられてキッズウォールを触ったりしている。

お絵描き道具

たしか先々週くらいにお父様と来たときも、ソファの上にスケッチブック広げてプリキュア描いてたの。色鉛筆を使いながら思い思いに白いキャンバスを彩ってた。

そしたらさあその子、今日は色紙とクレヨンだったの。
百均に売ってる、端が糊づけされた色紙と長さのバラバラなクレヨン。

最初は何とも思ってなかったんだけど、ちびっこクリエイターの作品を見ていたら思ったのね。

色紙とクレヨンには、たくさんの可能性があるんだ。

色紙を使うと背景の色が変わるのよ、クレヨンを使うと黒い紙にも絵が描ける。白い紙と色鉛筆じゃできない、新しい色の世界が生まれる。

子どもの思想

正直、子どもが何を考えているかは全く理解できない。

非効率的で礼儀がなく、いつも自分が世界の中心みたいに思ってて。少し前までは苦手だった。

だけど彼女は自分の意志で、カラフルな色紙のページを、それに合う色を、それでいて知識の範囲内のテーマを選んで絵を描いている。

こどもの一つ一つの選択は、大人の私たちとはかけはなれている。

ただ「青色の背景を選んで白色のクレヨンをとった」という事実の背景には

「青色は嫌いだからすぐに使い切っちゃおう」
とか
「天使みたいなドレスを書きたいから空みたいな青色にしよう」
とか
「白色を使いたいので、なんでもいいから暗い背景を選ぼう」

とか。そこには彼女だけの理由が潜んでいる。彼女がどんな想像をして、その選択をしたのか。彼女の見ている世界はどんな形なのか。

大人の私も好き勝手想像させてもらった。

楽しかったよ、また来てね。

あとがき

あやうくネタ切れになるところでした。
難しい。ただの日記でもいいとは自分に言い聞かせるんだけど、なにか教訓めいたことを書かなきゃいけないのかなって気分になる。誰かに話す面白い話の延長線上として書ければいいんだけど。
今回は私の好きな人の認知、心理、それにともなう動作や言動にまつわる私の妄想をつらつらと書きました。

というか色紙とクレヨンを渡す親御さん素敵すぎるだろ、私も楽しくなっていろいろと描いてしまった、へへ。

ではまた明日。


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