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瞑想の効果の一過性について

 
 
 瞑想が大々的にメディアで取り上げられてからどれだけの時間が経つでしょうか。瞑想を行うことでストレスが減少し、頭が良くなり、性格が良くなり、対人関係も良好になる……といったようなメリットには目を瞠るものがあります。

 しかし、瞑想には問題点がいくつかあります。それを知らずに瞑想を行うと後々がっかりするかもしれません。ちなみに僕はがっかりしたのでこの記事を見ている皆さんにも共有します。

 

がっかりポイント① 継続するのが難しい。


 椅子や地べたに座って呼吸などに意識を向けることで集中力を高める瞑想ですが、どちらかというときついので何らかの仕組みで習慣化しないと長続きしません。

 

がっかりポイント② 効果が表れるまでに時間がかかる。


 はっきりした効果を実感するためには継続的に瞑想を行う必要があります。google社では瞑想を社員の教育に取り入れているようですが一回につき2分間だけ行っていると聞きます。一回当たりの時間に固執せずに毎日継続することを意識しましょう。


がっかりポイント③ 思いのほか効果量が小さい。


 瞑想を継続しても劇的に自分が変わるわけではありません。確かに元々ものごとに集中するのが困難な人にはかなりの改善効果が見込めますが、劇的に頭が良くなるわけでも劇的に性格が良くなるわけでもありません。

 

がっかりポイント④ 効果の大部分が2週間ほど経つと消えてしまう。


 何らかの理由で瞑想を中断して2~3週間経つと瞑想の効果の大部分が失われます。それでも瞑想をしていなかった頃よりかはメタ認知能力など高く保てますが微々たるものです。

 

がっかりポイント⑤ 瞑想法によっては性格が悪くなる。


 僕が行った瞑想法の一つに呼吸瞑想があります。呼吸瞑想は文字通り呼吸に意識を向ける瞑想ですが、継続することで思考の量(ポジティブな思考・ネガティブな思考のどちらも)が減少します。その結果感じるストレスの量が減少します。

 ここまではまあ問題が無いのですが、呼吸瞑想によってウェスクラー式知能検査における知覚統合(知覚推理)指標が一時的に高まり、共感能力が低下します。また呼吸瞑想によって性格テストの一つであるビッグファイブテストの開放性が高まりますが、開放性は高まりすぎると他者を見下したり他者に対して傲慢な態度を取ったりします。

 僕の経験では今までは何とも思わなかった家族の些細な言動にさえ憤りを感じて見下すようなことがありました。

 がっかりポイント④で書いたように瞑想の効果の大部分は一過性のものなので、一時的に性格が悪くなってもしばらく瞑想を中断すればまた元の性格に戻ります。


 

まとめ


 僕は元々呼吸瞑想を一日15分2年間継続しましたが、がっかりポイント④⑤で本当にがっかりしてしばらく中断していました。今は呼吸瞑想を継続していますが、一日に2分間しかやっていません。瞑想はどれくらいの時間やるかの問題よりも、やるかやらないかの問題の方が大きいと感じて今の瞑想スタイルにしています。


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