機械を使わず、小規模で多年草化を目指す
ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
紹介した作品は販売します。気軽にお問い合わせください。
一昨年、習い事の先生のチームで稲作を初めてしました。
その時は失敗すると迷惑がかかり、叱られるという戦々恐々とした想いが一番でした。
だから、田植え、草刈りなどしたけれど、すべてがなんとなくやっていたことでした。最終責任はないし、でも体を動かすのはほとんど私だったのに、自分ごとにできませんでした。
習い事をやめ、そのチームから離れました。
幸か不幸かその時の田んぼの近くでドローンで農薬を撒いていることがわかって先生はそんな場所では稲作はできないわと断言されました。
去年は稲作をチームとしてされなかったようです。場所を見つけることもできず、人手もなかったようです。
先生とは離れたけれど、田んぼの所有者とはつながっていたので、今年は同じ田んぼで稲作を再開しました。
1年半ほど水も入れずにいた田んぼはイグサ畑になっていました。
だから、今年の草抜きは大変でした。でも、今年がんばれば来年からはほとんど草抜きをしなくていいように水をはる計画なので、がんばりました。
最近、ガソリンの価格がぐっと上がってきました。さすがに補助金は継続になりましたが、痛い出費です。
燃料全般に高騰するなら、高い機械を使っての農作業など、小さい田んぼで新規参入する私たちにはできそうにもありません。
また、食料についても今は海外から小麦粉などが入ってきているからいいけれど、ひとたび輸入制限があったり、災害があればスーパーで買える食料などあっという間になくなるでしょう。
先日の台風被害のあった沖縄のスーパーで実際あったことですよね。
近い将来、今稲作をしている人はかなり高齢なので、もっと耕作放棄地は増えるでしょう。米を作っても収入は減るばかリですから後継ぎができなくても不思議ではありません。
そんななか、小さな田んぼを無農薬、無肥料で機械を使わずにやるということは農業を自分ごとに捉えて知識と経験を積む大切な作業だと思います。
まさに未来のためにできることだと私は確信しています。
私たちの田んぼはよく日の当たる田んぼで、稲は生き生きと育ってくれます。周りは猪よけの電柵をされるけれど、うちは猪と敵対したくないので、一切やりません。少なくとも一昨年は被害なし。今年も今までなにもありません。生き物と仲良くやっていきたいという想いは通じるんじゃないかなと思っています。
収量はまだまだです。なにしろ田んぼ全体には植えてないので、、、
来年は全部植える予定。
そして、その中で多年草化した苗がどれくらい増えるかが楽しみです。
冬の水管理をしっかりしていかねばと今思っています。しっかりできたら多年草化する苗も増えますし、草が邪魔をしなくなります。
売るための農作業ではなく、安心な米を手に入れるための作業です。
よく、収量をきかれますが私たちは今のところ、それは度外視しています。
種籾も自分で収獲したもので、苗も作るので、費用はかなり少ないです。
そこがポイントです。
初期費用が少なくて、そのうち収量が増えるのならこんなにありがたいことはないのです。
ただ、相手は自然なので台風や長雨があったらダメでしょうね。
今のところ、大きな被害もなくイセヒカリは雨に叩かれても倒れないので、いい感じです。来年の種籾は工房でバケツで作っているもので十分です。
続けて作業をしていけばどんどん楽になっていきます。
それは頑張ったご褒美です。
体を動かすこと自体はジムに行ったりするよりいいので、できるだけ長く動こうと思います。田んぼや周囲の緑や流れる水の気のおかげかあまり疲れずに作業できます。
たくさん食べろと売り付け、でもダイエットしたほうがいいとサプリを紹介するような今の経済活動にはついていけません。
程よく食べて、体を動かして健康を保つなら出費は少ないです。
薬や病院代って高いですもの。私は2年近く病院に行ってないので、保険証云々の騒ぎも関係ないなぁと思っています。
楽しく田んぼをして、健康になるって一番幸せなことだなぁと感じます。
ミニチュアちさと工房
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