暑かった夏 一つの決断
ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
紹介した作品は販売します。気軽にお問い合わせください。
大晦日。
うちのあたりはおだやか。雪の気配もありません。
今年を振り返ると、とにかく熱い夏だったなぁ。
そして秋になっても残暑が長く続いたということばかり思い出します。
夏には朝いちばんで田んぼに通い、庭の花の水やりを続けました。
花がかわいそうで、稲も心配で、、、
涼しい時間の作業はわりと楽しんでやりました。
でも、この暑さが年々ひどくなると聞くと年齢が上がる私には作業ができるかなぁという不安が増していきました。
若い人は仕事や子育てで朝の作業はできないと言い切ります。
それは仕方のないことですが、私一人の作業が続くのは無理だろうなと思いました。
手作業だけで稲を育てるという手法は面白く、稲の生命力を知って、現代農業の矛盾を感じる数年でした。
機械代に縛られて、収穫量を増やすことに目が向き、言われた通りの肥料や農薬を使うっておかしくないのかなと思います。
これは私見でしかありませんが、人口が減る今、量を増やすことより考えるべきことはあると思います。
暑い夏。
雨が降らない夏。
もう今のままでは私にできることはないなと思いました。
背中を見て、ついてきてくれると思っていたけれど、そんな人はいなかったのが残念です。理念を理解してもらえず、私の力不足だったのでしょう。
秋には徒労感ばかりが残りました。
負けたと思うと情けなかったけれど、それを認めてホッとした自分がいました。
稲作から撤退します。
この決断はよかったと思います。
できないと決めるのは嫌だったけれど、できないこともあって、それはこれからどんどん増えていくのだと感じる年になりました。それを無理に否定せず、受け止めてできることを続けようと思います。
ミニチュアちさと工房
松江市山代町425-7
駐車スペースは2台分
☎ 070-5678-5427
ryosyun4106@gmail.com