マガジンのカバー画像

#読書感想

12
読書感想をまとめました
運営しているクリエイター

記事一覧

芸談が苦手な人にも◯。 『平成の芸談 歌舞伎の真髄にふれる』 犬丸治

2018年12月発行。 平成(1989-2019年)の30年間の歌舞伎役者の芸談を集めたものである。 芸談…

ききょう
1か月前
8

『乱歩殺人事件 —「悪霊」ふたたび』 芦辺拓 江戸川乱歩 【読書感想】

連載三回で休載になり、未完である江戸川乱歩の作品「悪霊」。 それを、芦辺拓が再構成と補筆…

ききょう
1か月前
3

【読書感想】夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』&【映画感想】陳凱歌監督『空海―…

24年9月の歌舞伎座は『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』が演目に入っている。 それで、原作であ…

ききょう
2か月前
13

観てから読む?読んでから観る? 京極夏彦『狐花』

*ネタバレを避ける努力をしておりますが、内容に触れる部分があります。 2024年8月4日から幕…

ききょう
3か月前
14

これはお宝級☆『初代 二代目 中村吉右衛門の芸【播磨屋物語】』 読書感想

2010年発行。 📖本の構成 初代と、2代目中村吉右衛門が得意とする、時代物を中心に播磨屋の…

ききょう
4か月前
8

【読書感想】『余白の時間(とき)』 松本白鸚

タイトルには『句と絵で綴る』と補足がついている。 166ページのうち53ページを、白鸚による…

ききょう
4か月前
1

【読書感想】 『文楽ナビ』渡辺保

文楽の有名な段について、初級、中級、上級、卒業篇と分けて鑑賞のポイントを解説するもの。 実際の文楽のDVDを見たりCDを聴きながら、渡辺保氏が編集の平木康子さんに解説をし、質問に答えて進んでいく様子が文字になっている。 初級の『艶姿女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)』の酒屋の段だけ、詞章が載っている。 他は、最初におおよそのあらすじは書かれているものの、2人のやり取りを読んでストーリー展開を追っていく形になるので、歌舞伎でもいいので観たことがあるほうが、話を追いかけやすい

【読書感想】歌舞伎と日本人(中村義裕)

歌舞伎がすごい、歌舞伎が好き、歌舞伎って面白い!的な書籍ではない。 演劇評論家、日本文化…

ききょう
7か月前
6

すまじきものは宮仕え? 読書感想『義経じゃないほうの源平合戦』白倉盈太

*タイトル画像は東北の某旅館に飾られていた絵。書籍内容とは関係ありません。 読み始めたら…

ききょう
8か月前
2

データや印象から「人」を復元できるか。 読書感想『本心』 平野啓一郎

途中まで、読むのが辛かった。 近未来の話、と表紙の扉にあったが、2040年代の入口、と本文に…

ききょう
8か月前
2

読書感想『死刑について』平野啓一郎

*タイトル画像は、亡くなった祖父の本棚。 平野啓一郎が死刑制度反対の立場を明言するまでの…

ききょう
10か月前
2

読書感想『歌舞伎役者 市川雷蔵』

市川雷蔵が好きだ。 歌舞伎の出であることは知っていたが、役者の周辺情報を追いかけることに…

ききょう
9か月前
4