定年後の「継続雇用」ってこういうことか・・・。
定年後の「継続雇用」ってこういうことか・・。
けっこうストレスですよ。
定年退職が近い50歳代後半の方、心の準備を!
もちろん企業によって、定年後の継続雇用者への扱いは様々ですし、考え方や価値観も人それぞれなので、私個人が述べる意見と異なる方もいらっしゃるとは思いますが、自分の経験や同級生、先輩方の話しなども踏まえて書きたいと思います。
去年と今年、″待遇の温度差″で風邪をひきそうです。
去年の自分と今年の自分は、体力面でも仕事のスキル面でもほとんど変わらないと思っているのに、仕事の担当・責任・権限、収入など、
色々な面で去年とのギャップがスゴイです。
こんなカンジです。
・現役時代の仕事は後任が引き継ぐことになったので、第一線から退き、
補佐のみの立場になりました。
・中間管理職として頻繁に出席し発言をしていた会議やミーティングには呼
ばれなくなりました。
・正社員から嘱託社員になるので、責任と権限はなくなりました(飾りの役
職名はもらえたりしますが)
・過去に自分が成功させたプロジェクトや高い実績を自負していても、そん
な過去には触れられず、スルーされます。
・過去に実施してダメだった企画を、新規のアイディアとして繰り返す「業 務の先祖返り」があったりして、ついつい口をはさみたくなります。
・すれ違う社員には、もう終わった人と思われているのだろうなあという、
猜疑心を持ったりします。
そりゃそうなるんでしょうが、こういう細かいことがあって、しょうもないストレスが日々あります。
ちなみに、知り合いの業者さんで支社長をしていた方は継続雇用後、一兵卒として、在宅で会社からくるメールの指示で営業のみの日々だそうです。
都会の企業で働く同級生は、仕事の量は前と変わらないのに役職手当がなくなり基本給も激減したので、残業して補填しているとのことです。
収入は新入社員並みになります。
前歴が社長や役員でなかった人は、収入の減り具合に驚くと思います。
ざっと去年の収入の75%未満になると、国から「高年齢雇用継続給付金」が出ますが、それ以上の減り具合です。新入社員並みと言ったら分かりやすいでしょうか。退職金も、地方の中小企業の場合、Webサイトで目にする大企業や都会企業の金額とはほど遠く衝撃を受けます。
副業という手もありますが、副業禁止や副業について就業規則に明記していない会社もあるので、とくに中小企業は副業がしづらいと思います。
有給休暇を使ってのアルバイトがダメだったり、一定以上の収入が発生する副業だと住民税で会社にバレたりするので、なかなかにややこしいです。
副業への熱意がある人は、副業OK方向へ会社に働きかける必要があるでしょう。ちなみにLINEバイトを見ると、シニア向けとか1日バイトとかいろいろあります。LINEバイトだけは毎日のように配信で気遣ってくれます。
I Shall Be Released.
就職した頃は、特に仕事熱心でもなく、会社に対してもドライだったのに、
長い会社勤めの間に、いつの間にか、ガラにもない承認欲求や自尊心が自然に培われ、年々、色々なことを許容・承服し難い、頑固で保守的、小難しい性格が形成されるのでしょうか。定年退職がきっかけで、ダサい自分になっていたことを知りました。
冷静に考えると、継続雇用といっても、結局、会社にとってはもう要らない人材の雇用です。年金受給年齢が65歳に延長されたから、国の政策に則って雇用されているだけです。周りの社員や仕事をしている場所が前と変わらないので、今までと同じだと、自分だけが勘違いをしているということです。
在宅で勤務している先輩は「気持ちが慣れるのに半年くらいかかった」と言ってました。勤めが長い分、受け入れるのに、なかなかの時間を要するのでしょうが、会社員である限り、誰もが経験することです。
リリースという言葉は、束縛から解放されるという意味と、公開開始や販売スタートなどポジティブなニュアンスを持ちます。誰にも時間は止められないし・後戻りもできません。リリースされるのだから、自分も変わる必要があります。「変化できるものが生き残る」っていうやつですよ!
May you stay forever young.
残りの人生はあと20余年(175,200時間)。8時間寝ているので、起きているのは116,800時間です。
1日に例えると夜の8時になっています(年齢を3で割ると1日の時間に例えられるそうです。60歳÷3=20時)。
夕飯を済ませて、もうお風呂に入る時間です。
栄養を摂って、まとわりつくものを早く脱いで、さっぱりとしましよう。
定年退職を迎えた皆さんが、健やかで、穏やかに、いつまでも若くいられるように祈念します。同世代のみなさん、お疲れさまでした!
早く捨てたほうがよいモノ
・過去実績へのプライドや自信
・会社や職種への執着心
・仕事で作ったデータ類
・他人への干渉癖
・他人の目を気にする癖
継続雇用のメリット
・生活資金
・規則正しい生活
・社会とのつながり