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春のような温かさがいつもある学校に… きらりきらりと目を光らせて 〜心の宝物86
🌷さあ、給食だよ
コロナ機の学校
夏休み直前の8月上旬、3年生の給食配膳も、すっかり板についてきました。
2年生の最後を締めくくることなく、いきなり始まった長い全国一斉休校。明けた6月の頃の彼らには、まだあどけない雰囲気がありました。学年の先生方は、それぞれのよさを大切にしながら意味とカタチを丁寧に教えてくださいました。子供たちは、安心できる環境の中でやる気を引き出され、日を追うごとに頼もしさを増しました。
この日の配膳活動もよいチームワークで行われていました。当番以外の児童は落ち着いて席についています。一見受け身に見えるその姿が、実は、安全な配膳活動に協力する積極的な姿勢。そういう意識が、3年生であっても共有されつつありました。
これも、コロナ機だからこそ体感できた大切な学びです。
🌷きらりきらりと目を光らせて
給食当番の彼は、手早く自分の分担を済ませました。そのまま、迷わず正面黒板前に立ち、教室全体を見渡します。そうして、
「○○君のご飯がないよ」
「△△さんのはしが置いてない」
配膳する仲間に声をかけます。個々に手を貸すよりも、全体を見渡しながら、指示する方が確実で早い。
そんな確信をもってこの行動を選択したことが、金属フレームの眼鏡の奥の、きらきらと光る、優しく、真剣な視線から伝わりました。
自分の仕事をきちんとやり切る。それだけでも大変なこと。それをゴールとする。
そういう生き方もあるでしょう。
「人が動く」と書いて働くという文字になります。人は、機械のように正確に動くことはできません。そうである以上、人と人とが動くと、その間には、必ず隙間ができます。
その隙間を埋めるところも自分の仕事。
張りのある声や表情から、そんな決意が伝わりました。あなたのおかげで、働くということの意味について、みんなで深く学ぶことができました。ありがとう。
そんな思いで、お伝えしました。
かけがえのないあなたへ。
素敵なきらめきをありがとう。
出会ってくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
どうか、ありのままで。
どうか、幸せで。