春のような温かさがいつもある学校に…まっすぐさをからかう子、あこがれる子 〜心の宝物58
🌷元気にはつらつと
コロナ機の学校
「校長先生!おはようございまぁす!」
かなりの距離が空いていても、深くかぶった通学用の黄色い帽子で、表情が見えづらくても、声の明るさから笑顔が伝わる朝。3年生の彼女は、急な坂道を元気に登校してきます。共に歩く周りの子も、彼女につられるように、元気に挨拶の声を上げます。
教室で、廊下で、すれ違って挨拶を交わしたそのすぐ後に、再度顔を合わせたときも、明るい声と共に届けてくれる笑顔が曇ることはありません。
掃除の時間には、丁寧に、細やかに、目には見えないほどの小さなほこりまで全て拭い去ろうと取り組みます。
🌷真っ直ぐさをからかう子、あこがれる子
残念ながら、そんな真っ直ぐさをからかう子がいます。時に、それにめげて悲しそうな顔をしていることがあります。
それが、悲しみや傷つきの限界を超えないように細心の注意を払いつつ、先生たちは子どもの世界の出来事を見守っています。
一方で、そんな彼女を「すごい」「自分も○○ちゃんみたいになりたい」とあこがれる子もいます。登下校で、まとわりつくように彼女の周りにいる下級生や、寄り添う同級生の笑顔は、彼女のエネルギーになります。
傷つかないまま生きていくことなど、誰にもできない。必ず見守っているから、そのことを受け止める練習もしよう。そうして、そんな痛みを感じながらでも、そういう行動を選び取ることができる自分を誇ってほしい。
あなたが思う真っ直ぐな生き方に、違和感を抱く人とも残念ながら出会う。けれど、そんなあなたにあこがれを持つ人が確かにいることも知ってほしい。今の、ありのままの自分を大事にすればいいんだよ。
そんな願いで、お伝えしました。
かけがえのないあなたへ。
素敵なきらめきをありがとう。
出会ってくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
どうか、ありのままで。
どうか、幸せで。