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春のような温かさがいつもある学校に… 心の宝物で賞04
新型コロナによる全国一斉休校期間が明け、分散登校で新学期が始まったのは5月も末でした。その期間も終え、ようやく全校がそろった、その年最初の集団下校の日でした。
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集団下校は、入学したばかりの1年生にとっては初めての経験。まだ分団(通学班)会前だったこの日、集合場所に無事たどり着くことも大冒険です。
それは彼らを見守る上級生にとっても同じこと。出会って間もないこの時期。増して、長い長い休校期間を経た学校生活の再開、感染への強い不安、進級、クラス替え、学校の新しい生活様式。たとえ上級生といえども、大きな環境の変化で、どの子にも、心身には相当の負荷がかかっています。
そういう状況の中で、自分の通学班の新入生を、確実に把握するのは決して当たり前でも簡単でもありません。
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しかし、ある1年生が、自分の班にいないことに、6年生の彼女は気付きました。そうして、すぐ近くに何人も先生がいたにも関わらず、自ら行動します。迷っているであろう場所を何ヶ所か想像し走り、見つけると笑顔で声をかけ、半泣きのその子の頭を撫で、本当のお姉さんのように優しく励ましながら手を引いて集合場所まで連れてきました。
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仲間の存在への、命への善意の関心、気づきを先生に、誰かに任せるのでなく、自ら解決しようとする行動力、その子の戸惑いや悲しみを思いやり、言葉と行動で寄り添う優しさを眩しく、尊く感じました。
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素敵なきらめきをありがとう。
出会ってくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
どうか、あなたのありのままで。
どうか、幸せで。