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春のような温かさがいつもある学校に…集めたのは幸せのたね 〜心の宝物11

3年生の彼女の 小さな体が大きく見えた

コロナ機の学校。


 この時彼女は3年生。屈託のない笑顔で、言葉で、人と繋がり、多くの仲間から親しまれている人でした。


 この日の掃除の時間、ほうきを使っている彼女の動きと表情に目を奪われました。

 ちりひとつないように廊下を掃き清めた後、「まだできるところはないか」と言わんばかりの表情、鋭いほどの視線で周囲を見渡し、気づき、さっとかけより、一転、ほうきの先を柔らかく丁寧に使い、狭い隙間のほこりを掃き出していました。

 ついこの間まで、2年生。まだまだ小さな体ですが、それがたくましく見えるほど、所作の全てに、力強い意思と心が感じられました。

ごみやちりが「幸せの種」になるとき 学校に春がくる


 「さいごまでいっしょうけんめいにする」

あなたが自分でそう心に決めて、そのことだけに心をあつめて取り組んでいることがよくわかったよ。「もういいかな」でもいい場面で、「まだ、もっと」という自分を選び取ることができたあなたを心から尊敬するよ。ずっと続けるのは難しいかもしれない。でもあなたがこのときにした決心は、小さな温もりとして、あなたの心から決してなくならない。少しずつ少しずつ積もって、いつかあなたの心を温かいものでいっぱいにすると信じるよ。

だからあなたが集めたのは、ごみやほこりじゃない。

幸せの種なんだよ。


 この後、高学年となった彼女は、児童会活動の中心となり、「挨拶」や「掃除」の活動を通して、学校に「いいことはめんどうでもがんばるよ」(自立)や「みんなちがうよ だから たすけあうよ」(共生)という文化を創り、広げ、根付かせ、春のような温かさががいつもある学校を実現していきます。


かけがえのないあなたへ。

素敵なきらめきをありがとう。

出会ってくれてありがとう。

生まれてきてくれてありがとう。

どうかありのままで。

どうか 幸せで。

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