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高校生になってまた弱い僕が出現した

「どうだった?」

「何が?」

「何がってバイトがに決まってるでしょっ」


やっぱりだ。


僕の帰りを今か今かと待ち受けていたお母さんの第一声だ。


もし、楽しかったなら僕は帰るなり話してるに決まってるのに

空気ぐらい読めって思う。


「別に」

「あ、ダメだった?」

心配そうに顔を覗き込んでくる。


何がダメだったと思っているのか?

「別に、普通」


僕も意味が分からないことを言ってるのは分かってるけど・・・


今さら家族でもチビだからとか体力ないからとか言えない。


昨日の僕のはしゃぎようは恥ずかし過ぎる。

でも、これを挫折と呼べるのか?

たった1日で・・・


みんな優しかった。

決して怒られたわけじゃないけど、何となく笑顔の奥にある

こいつ大丈夫か?

が伝わってきた。


明日もバイトだ・・・・

僕は今日は絶対に何の役にも立っていないと理解してる。


だけど僕はみんなの手前もあるし辞めたくはない。

けど、役に立てる自信もない。


たった1日でか?

その夜はずっと考えていた。

行くべきか・・・それとも・・・

人の役に立つことは本当に大変なことなんだと思った。

こんな僕でもいつかは・・そう思えるのかなぁ~

つづく


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