コロに彼氏ができた
「最近、コロにオス犬が寄ってきてる」
とお母さんが言った。
「へぇ～」
僕は、すごく興味深かった。
「ねぇ、ねぇ、友達ができたの？」
「う～ん、そうかなぁ～」とはぐらかす。
僕も今では友達もできたけど、前は全然できなくて淋しかったから、コロはすぐに友達ができて良かった。
次の日の朝
「シッシッ」とお母さんの声
「どうしたの？」
「うん、また、オス犬が庭に入り込んできたの」
「コロの友達だから来るんだよ」
「ダメ！」
僕には、何でなのか分からない・・・
僕は、時々コロの散歩と言って公園に連れていって木に紐を括り付け、滑り台で遊んだり、帰りに駄菓子屋さんのインベーダーゲームをしたりして自分だけ楽しんでいたことを後悔してた。
「コロは、たくさんの友達と遊びたいんだ」
「コロ！！行こ！」
僕は、たくさん散歩に連れて行き、たくさんの犬たちとご挨拶をした。
コロは楽しそうだ。
僕もコロの友達だよ。
「コロのこと気に入ったオス犬が入り込んでるみたいやな」
お父さんが言った。
「友達だよ」
「違う、彼氏！！」
と強めに僕に言った・・。
えーーか・れ・し？
そうか・・コロは大人だもんね。
でも、お父さんは「マズイな・・」と言った。
つづく
