土壌菌と土 その2
昨日は有機物とは?の話をしました。
有機物は微生物のエサになるもので、Cを含む物質でしたね。
今日はその有機物を使って、土壌菌はどんな働きをするのかを書いていこうと思います。
グロマリンという水のストロー。
微生物は植物の根元に集まります。
その理由は、植物が根元に糖をまとって菌を呼びよせるからなのです。
植物にとって糖分はエネルギーです。
それなのに放出するのには意味があります。
微生物が「グロマリンというストロー」を根本から伸ばしてくれるからです。
その管は、遠いところの養分や水分を、根元に引き寄せる働きをします。この管は網目に広がり、糊状になっているので土をキャッチするような形になります。
更に水分が多いので、雨が少ない干ばつの時には土に潤いを与えてくれます。
水分が保たれると植物は当然育ちます。微生物が多いとそれをエサにする虫も増えます。ミミズがいい例です。
この虫たちが通ったあとの隙間に根は伸びていき、また周りには微生物が集まる…こうやって土は柔らかく、隙間ができていくのです。
更に土の物性が良くなると、土が豊かになり色が黒くなっていきます。白か黒なら、どっちがいい土?そう聞かれたら黒い土ですよね。
黒土は、植物が発芽する時の温度を8度以上高くしてくれる。土を豊かにする事は、いい連鎖が生まれていくのです。
逆に悪いのは…菌を殺すような化学物質や薬品。更には、土を踏み固める事も悪影響を与えます。畑の入り口などは重機がたくさん通るのでカチカチです…そんな所に微生物も、植物も育ちにくいのは説明不要ですね。
今日は菌を増やすと土が柔らかくなり、植物が育ちやすい。そんな当たり前だけど、奥が深い話をしました。
今日も最後までありがとうございました。明日も頑張って更新していこうと思います!