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いいテストしか見せない子ども

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

テストの結果に大喜びの子ども

学期末には、テストが多くあります。
テスト返却のときには、子どもの一喜一憂する姿が見られます。

以前の話ですが、

高得点を取った子が、
「やったー。親に褒められる」とうれしそうにはしゃいでいました。

隣にいた子が、
「悪い点を取ると怒られるもんな。」と嘆いていました。

すると、さっきまで、はしゃいでいた男の子が、
「俺、悪い点数を親に見せないもん。」と
自慢顔で話をしていました。

子どもなりに、
怒られたり、小言を言われたりしないように
しているのだな。と
なんだか、悲しくなりました。

ちなみに、私は、懇談で
今までの全てのテスト結果は
親に提示するのですが(笑)

テストを持って帰ったときに試される親の対応

みなさんは、
子どもがテストを持って帰ったときに、
どんな言葉をかけていますか?

テストの点数にかかわらず、
①頑張れたところに目を向けている。
②できてなかったところに目を向けている。
③テストの事は全く気にしない。

どうでしょうか?

私は、「①頑張れたところに目を向ける」親でありたいと思っています。

もちろん、できてないところにも注目をし、声をかける事はあります。

ただ、テストを受け取った瞬間に、
「良いところ(頑張ったところ)はどこだ!?」
という視点で見るようにしています。

親に褒められたい子ども

今回の話から見えてくるのは、
やっぱり子どもはおうちの方に褒められたいと言うことです。

大前提として、
勉強ができなくても、あなたのことが大好きだよ。
という無条件の愛情は、伝えたいものです。

そして、
テストがたとえ40点だとしても、
全部埋めようとしたことを褒めるとか、
次に向けて、目標を決めている姿を褒めるとか、
直しよう。最後まできちんとできていることを褒めるとか、
プラスの一面を見つけて、
まずは、
子どもを認め、励まし褒めるということをしたいものです。

その後に、勉強のフォローや対策について取り掛かれば良いのだと思います。

どんな点数でも、
受け入れてもらえる。

それは子どもにとって安心することなのではないでしょうか。

テストを受け取るときに試される親の一言。

時々、
「お母さんは俺が何点取っても何も言わない。」と、言う子がいます。

これは、どうなのでしょうか。

この何も言わないというのが、
無関心(諦め)から来るものであるならば、
子どもにとっては、辛いものではないでしょうか。

上で書いたように、
テストが何点で、あろうとも、私はあなたのことを大切に思っているよ。
と言うメッセージが伝わっていれば良いのですが。

多くの子にとって、
テストは挑戦です。

その挑戦に対して、
無関心である(諦めている)ことは、
子どもに対して、
私はあなたの頑張りに興味がないのよというメッセージを送っていることになるかもしれません。
(大人は、そのつもりがなくても)

最後に…

通知表と違い、小学校の場合
テストを不定期に持って帰ります。

いきなり、子どものテストを見るというと感じに。
とっさの一言が試されます。

そんな時でも
子どもが頑張ったところはないか、という視点で、テストを受け取り、
言葉をかけたいと私は思っています。

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