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そんな形ばかりの「全員出場」なんてありえない!~でも、うちのチームには、よくあるかも~

私は、小学校で指導教諭をしています。

教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信
しています。

ある試合の場面。

私の娘は、習い事でスポーツ(球技)を習っています。
私は、そこの末端の末端のコーチになっています。

下の書籍を読みました。

スポーツをしている人なら、
試合に出る楽しさを知っていると思います。
(同時に苦しさも。)

試合に出るには出たけど、
数分間だけなら、それは楽しいものなのでしょうか。

そのことを下の書籍から感じました。

筆者の弟がサッカーのチームで試合に出ることになり、
筆者が応援に行ったときの話が書かれていました。

残り5分となったところで、ようやく出場だ。

弟のところにも、何度かボールが飛んできた。

でも、ほかの選手がそのボールを取って、攻めていってしまう。

「おいおい、このままじゃ一度もボールにさわれないまま終わってしまうぞ・・・・・」そう思っていたら、さらにおどろきの光景を目にした。

出場から3分、弟は交代。

(中略)

弟のチームは試合に勝って、応援に駆けつけていた保護者からは拍手が送られていた。監督が誇らしげに言うのが聞こえてきた。
「今日も我々は、チームみんなで試合に勝ちました」
僕はすぐにその場を立ち去った。怒りがフツフツと湧き上がってくる。
そんな形ばかりの「全員出場」なんてありえない!

(中略)

もちろん、「全員が均等の時間プレーすればいい」というような単純なことじゃない。
それでは「勝ち負け」に本気になることができないからだ。

大切なのは、チームのメンバー全員の力を、適切な場面で生かせるようにすることなんだ。僕はこのころ指導者として、そう考えるようになっていた。

一部引用

私のチームの現状。

私の娘が所属するチームでは、
上のような状況は何度も起きています。

しかも、試合に勝っている余裕がある段階で。

どうしても、下の学年の子は
実力的に劣ることが多く、
出場機会に恵まれません。

勝ち負けにこだわるとどうしてもそういう状況が生まれてきます。

難しいところです。

ただ、
私は、こういう出られない子にも目を向けて
関わっていくしかないと思っています。

今のところ、監督と相談をし、
練習試合の際は
チームを2つに分け、
多くの子が試合に出場できるように
工夫をしています。

そして、
練習試合を他のチームと
月に2度ほど行うようにして
試合に出られるチャンスを増やそうとしているところです。

最後に…。

せっかくスポーツをしているなら、
試合に出る楽しみも味わってほしいと思っています。

そのために、
コーチとして工夫できることもあります。

こういう学び(視点)を増やし、
子どもたちに関わっていきます!

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