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指示はタイミングが命
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
指示が通りません。
先日、若手の先生から
「子どもたちが、全然話を聞いてない!」と
嘆きを聞きました。
小学校の担任をしていると
誰もが思ったことではないでしょうか。
私はこの問題は、
タイミングで半分乗り切ることができると思っています。
いつ
指示を出すか。
ということです。
昨日、実際にその先生の授業を見せていただきました。
その際に、思ったこと
それがまさに
その指示は、今じゃなくていい。
というものでした。
もちろん、担任の先生は、一生懸命授業をされていますが、
・前もって指示できたこと
・後から、指示できたこと
を一度にたくさん伝えるのです。
そりゃー、指示を忘れてしまう子や
どれが大切な指示かを聞き洩らしてしまう子が
出てきてもおかしくありません。
(私も、できてないことが多くあります。
人のことを見ながら、学んでいます。)
実際に、何人もの子どもたちが
指示とは違う手順ややり方をしている場面を見ました。
全員に正しく指示を与えるって本当に難しいですね。
適切な指示のタイミング。
1番望ましい指示のタイミングは、
直前です。
何かをする前に、それに関わる指示をだけを出すのです。
授業の場合、45分間あります。
授業の開始に、今日の学習の流れを伝える事はありますが、
そこで、
「〇〇と言う視点で、振り返りを書きましょう。」とか
「後で、ワークシートを先生の机の上に出しましょう。」などと
授業の終わりにすることまで指示をしてしまうと、
当然、子どもたちは覚えていません。
指示の聞き方
ただし、直前に言う指示でも、
内容がたくさんある場合があります。
その場合は、指示の聞き方を指導するのです。
それは
・メモをする。
・人を頼る。
というものです。
人を頼るというのは、
「〇〇の次に、△ △ △するのを忘れてそうだったら教えてね。」と
人にお願いする方法です。
どうしても聞き漏らしてはいけない時などに、人を頼るという方法も教えておくのはいいと思います。
最後に…。
家庭でも、
子どもにいつ何をするか、
声をかける事はあると思います。
我が家では、
学校から帰ったら、
〇〇をしておいてと頼むことも多いです。
指示のタイミングが遠いときには、
指示を忘れることもあると、
頭に入れて、
工夫した声掛けをしたり、
聞き方を教えたりしてみてはどうでしょうか?