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宿題の効果を爆増させる方法は、これ!
私は、小学校で指導教諭をしています。
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
学校の宿題事情
私が勤務している学校では、
計算ドリル、漢字ドリル、
自主学習ノート、プリント
本読みなどが宿題に出ることが多いです。
最近ではAIドリルを使ったタブレット学習も宿題に出ることがあります。
これらの宿題の際では、
答えがついており、
子どもが(おうちの人が)丸付けをして、
次の日に提出することが多くあります。
その時に、
必ずいるのが
答えを写して、
やったふりをして出す子です。
担任はもちろんわかります。
答えをつけている趣旨を説明し、答えを写さないように、指導します。
それでも、答えを写して、満足してしまう子がクラスにはいます。
今年度、私は、
・ある単元では、答えをつけた宿題を出す。
・次の単元では、答えなしの宿題を出し、学校で丸つけをし、休み時間に
個別に直す。
という別々の取り組みをしました。
その結果、
答えなしの宿題を出した単元テストでは、
平均点がグンと上がる結果になりました。
さらに、その次の単元でも同じように答えなしのプリントを用意して取り組ませたところ、多くの子が高得点を取れるようになりました。
理由ははっきりしています。
自分の頭で考えたかどうか。
です。
ミスを直すのは本当に嫌です。
めんどくさいです。
中には、涙を浮かべる子もいます。
それぐらい子どもにとっては、
ミスを直すと言うのは嫌な行為です。
でも、自分のミスに向き合い、
自分の頭で考えることで、
短時間で力がぐんと身に付いていきます。
理想は、
上でも述べたように、
個別で直す。
というやり方です。
家庭教師のようなものです。
ただ、現実問題。
学校の先生がすべての子どもに1対1で
丁寧に教えるのには限界があります。
だからこそ、
家でも、
宿題のチェックや
直しを
少しでもする習慣を身に付けると、
子どもが自分の頭で考え、
伸びていけるのだと思います。
ある保護者の話では、
塾に行っている子が、
塾の宿題を答えを写して持っていくそうです。
お金を払って塾に行っているのに、
その宿題の答えを写すということに嘆かれていました。
問題に自力で立ち向かう事はとても難しいことです。
小学生のうちは、
親が丸付けをしたり、
親が一緒に取り組んだりできるといいと思っています。
計算ドリルや漢字ドリルの場合は、
後に答えが付いています。
その答えを切り取って、親が保管しておくご家庭もあります。
大切なのは
自分の頭で考えたかということです。
ぜひ、お子さんの取り組みを
こういう視点で振り返り、
声をかけてみるのはどうでしょうか?
宿題に関する記事をいくつか書いています。
お時間があるときに読んでいただけると嬉しいです。