
きょうだいゲンカを減らすために、親ができる声掛けとは。
私は、小学校で指導教諭をしています。
noteでは、
教師と保護者の2つ視点から、
『家庭でもできる教育の一工夫』を発信しています。
以前の記事
きょうだいゲンカを減らすために、
以前の記事で書いたような一工夫は必要だと思います。
ポイントはストレス軽減。
すごく大切な方法だと思っています。
ただ、まだまだ
親ができることがあると思うのです。
日ごろから親ができる声掛け
①仲の良さを自覚させる
きょうだいゲンカをするときに注意することはたくさんあると思います。
親が口うるさく
子ども達に声をかけがちです。
時には、
「あなたたちは、本当に喧嘩多いな~。」と
嘆きを言うこともあるかもしれません。
ただ、一方で
仲良くしているときに
どんな声をかけているでしょうか。
意外と、
何も声をかけていないのでは?
ケンカの時だけ、親に何かを言われる。
仲良くしている時には、何も言われない。
となると、子ども達は少しずつ
「俺達って、仲が悪いんだ。」と暗示がかかっていきそうです。
「あなたたちは、本当に喧嘩多いな~。」と
嘆きを聞いている子はなおさら。
アドラー心理学の面から見ると、
注意だろうが、承認だろうが
親から注目されたい子どもにとっては、
きょうだいゲンカをして、親から声をかけられるというのは
一種のご褒美です。
一方、仲良くしている時に何も言われないというのは
損なわけです。
だったら、ケンカをしてでも
親の注目を浴びたいという
心理になってもおかしくありません。
※無意識に。
だからこそ、
仲がいいときに
「あなた達は、仲がいいね。」とか
「~~していて、楽しそうだね。」など
仲の良さや楽しそうな様子を
知らせてあげるのは大切なことではないでしょうか。
発達段階の関係で、どうしても
きょうだいでの衝突はあるでしょうが、
仲良くしている一面があることを
親が積極的に認めることはとても大切です。
②ガス抜きをする。
年上だって頑張っている!!
これが年上の子の思いでしょう。
私自身、妹がいます。お兄ちゃんなんです。
妹がいるために、いろいろと我慢をしたり
面倒を見たりした記憶はあります。
年上だって年上の言い分があります。
でも…
年下だって頑張っている!!!
実は、私には姉もいます。弟でもあるんです。
つまり、私は三人きょうだいの真ん中です。
だからこそ、姉がいるために
姉が先回りしていろいろしてしまったり
姉に小言を言われたり…と
力及ばず悔しい経験もしてきました。
親として
子どもの思いを
すべてを把握することはできませんが、
それぞれの子どもと2人の時間を少しでも取り、
頑張りを認める声掛けをするという意識は
とても大切だと思います。
個人的には、改まって伝えるのではなく
日ごろから
さらっと伝え続けるのが
大切だと思っています。
③成長を認める
どうしても、ケンカをしてしまうことはもあります。
そんな時には親が話を聞き、
対応方法について考えさせることがありますよね。
ポイントはその次。
数日後、同じような場面で
変化が見られた時には
「えらい。きちんと順番を守れたね。」
「すごい。ルールを守ろうとしたね。」などと
変化を認めてあげることが
大切だと思います。
これは、
②ガス抜きをするにもつながります。
まとめ
ここまで
【きょうだいゲンカを減らすため】にできることを書いてきましたが、
できることなら、
【きょうだいゲンカを起さず、仲良く助け合ってほしい】というのが
私の願いです。
発達段階でどうしても
衝突することはあるでしょう。
きょうだいゲンカを通して
早いうちから
対人関係を学ぶこともできます。
そう考えると、
別に悪いことばかりではないのかもしれません。
ただ、エスカレートして
暴言・暴力が飛び交うケンカを
見たくないのです。
それが当たり前になってほしくはないのです。
だからこそ、
親として、日ごろから
関わり方を工夫していきたいと思っています。